軽自動車が660ccである理由とは?意外と知らない軽自動車規格の謎

 
軽自動車といえば、価格も安い上に維持費も低く抑えられるお財布に優しい車種です。しかし、軽自動車がなぜ排気量660ccなのかご存知でしょうか?そんな今回は、軽自動車規格の歴史も遡りながら軽自動車の排気量についてご紹介していきます。

世界には存在しない日本だけの車種”軽自動車”の謎

軽自動車

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維持費の安さや運転のしやすさ、低燃費が特徴の軽自動車。海外にはない日本特有の車種ですが、実は年間新車販売台数を見ると軽自動車が全体の4割を占めるという人気ぶりを見せています(一世帯あたりの所有率は50%超え)。そんな今回は、日本市場にはなくてはならない存在となった軽自動車の規格の秘密に迫ります。

軽自動車が660ccの理由って?

そもそも軽自動車とは?

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軽自動車は日本経済の立て直しを測るため、1949年に新たな規格として誕生した軽四輪車です。軽自動車には軽自動車規格というものが存在し、エンジンの排気量やボディサイズ、定員数が予め決められています。また、貨物積載量も350kg以下に設定され、ナンバープレートは普通車との区別を測るために黄色に黒文字が一般的となっています(自家用軽自動車の場合)。ナンバープレートに関しては、ラグビーW杯や2020年東京オリンピック開催記念として、軽自動車に白ナンバーを装着できるようになったのも話題となりました。

軽自動車規格

全長 3,400mm以下
全幅 1,480mm以下
全高 2,000mm以下
排気量 660cc以下
定員数 4名以下
貨物積載量 350kg以下

最大出力は64psが上限

軽自動車

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また、軽自動車の”最高出力は64psまで”という暗黙の了解があります。これは自動車メーカーが自主規制して定めた数値であり、これ以上のパワーがある軽自動車は販売することができません。中には力強い走りを可能とするターボチャージャー搭載モデルもありますが、やはり自主規制により最大出力を抑えています。この背景には、軽自動車の税金面における優遇措置が絡んでいます。

税金を抑える代わりに排気量に制限を設けている軽自動車ですが、もし普通車と同レベルの出力に引き上げてしまうと(優遇措置の廃止)軽自動車の魅力でもある税金の安さがなくなる他、軽自動車自体が売れなくなる危険性があります。特に軽自動車をメインに製造しているダイハツやスズキによっては大きなリスクとなるため、”最高出力は64psまで”というのが自動車業界の鉄則となっているようです。

軽自動車の税金

重量税 7,600円(2年)
軽自動車税 7,200円(1年)

660ccになった経緯

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まるで生き物のような軽自動車規格

軽自動車規格は、時代の経過とともに大きく変化しており、言わば生き物のように成長を遂げています。
初めて規格が定められた1949年当初は、2サイクル100cc、4サイクル150cc以下が軽自動車として認められ(全長2,800mm×全幅1,000mm×全高2,000mm)、軽自動車の黄金時代とも言われる1954年にはサイクル別の排気量が廃止になり、排気量は360ccに統一。スズキ「スズライト」やスバル「360」が爆発的にヒットしたことで、軽自動車は一気に全国区へと駆け上がりました。

26年ぶりに軽自動車規格が改正

その後、1976年には排ガス対策による出力低下により、排気量は550ccまで拡大(軽自動車規格が26年ぶりに改正)。現在の660ccになったのは、車格の大きさや安全性の向上で車体が重くなり、550ccだとあまりにも弱いと判断されたことが要因となっています。排気量だけでなく全長も10cm拡大したおかげで、より快適な軽自動車へと生まれ変わっています。
現在では、快適性を求めるために軽自動車規格ギリギリまでボディサイズを拡大しているのが主流ですが、この傾向が続くのであれば660ccという排気量は大きく改正される可能性もあるかもしれません。

各メーカーの軽自動車派生モデル

各メーカーが販売している軽自動車の中には、排気量660ccを超える普通車も派生モデルとして誕生しています。

スズキ「ワゴンRワイド」

ワゴンRワイド

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1997年〜1999年まで販売されていた「ワゴンRワイド」は、その名の通り”ワゴンR”を拡張させた5ナンバーモデルです。5ドアハッチバックスタイルを持ち味とし、ターボ仕様では最高出力100psを発揮。ボディサイズは、全長1575mm×全幅1575mmとなり、通常よりも広い室内空間が魅力的です。なお、「ソリオ」の前身ブランドとなります。

参考動画

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スズキ「ジムニーシエラ」

ジムニー

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日本を代表する軽クロカン”ジムニー”に1、300ccエンジンを搭載した「ジムニーシエラ」。見た目は”ジムニー”と対して変化はありませんが、エンジンサイズが大きくなったことにより、悪路などで安定感のある走行を楽しむことができます。前後バンパーのサイズも拡大したため、衝突安全も向上しています。

参考動画

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スズキ「クロスビー」

クロスビー

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“ハスラー”のワイド版として新たにデビューする「クロスビー」。ワゴンの広々とした室内空間とSUVならではの力強い走りを掛け合わせた一台は、1リッター直列3気筒VVTターボ「BOOSTERJET」にマイルドハイブリッドを組み合わせるとのことです。早ければ12月から販売を開始する「クロスビー」ですが、どんな走りを可能とするのか楽しみなところです。

参考動画

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まとめ

今回は、軽自動車が何故排気量660ccなのかを歴史とともにご紹介しましたが、軽自動車は今や日本にとっては欠かせない車種です。世界では1000cc以下のコンパクトカーが人気のようですが、軽自動車も”新規格”として世界で羽ばたく可能性があるのか気になるところです。もしこれが、実現するとなれば自動車業界に旋風を巻き起こすことは間違いないでしょう。

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