伝説のラリーカー「アウディ・スポーツクワトロ S1」を振り返る

 
WRCの世界にフルタイム4WDを持ち込み、以降のラリーシーンを一変させた歴史的マシーンでもある『アウディ・クワトロ』。その進化を確認しながら最終形態であるスポーツクワトロ S1 E2誕生の歴史を振り返っていきます。

ラリーで功績を残したアウディ「クアトロ」の歴史

アウディ・スポーツクアトロ

クワトロベースの最初の競技車両が登場したのは1980年で、オーストリアでのラリーにまずは参戦しました。

アウディ・スポーツクアトロ

ボディーは市販車のものに多少のモディファイを加えただけでした。対してエンジンはレース用として約300馬力を発揮するまでにチューニングされています。

アウディ・スポーツクアトロ

翌年には有名な女性ドライバーであるミシェル・ムートンもドライバーラインナップに名を連ね、その後の3年間に渡りクワトロをドライブしています。

アウディ・スポーツクアトロ

その後、クワトロはA1、更にはA2のエボリューションモデルへと進化し、それと共に直列5気筒ターボユニットも出力を350馬力まで向上させました。

アウディ・スポーツクアトロ

このマシーンはミッコラやブロンクヴィスト、ロールらのドライビングによって1983年から1984年にかけて多くの勝利をあげています。

アウディ・スポーツクアトロ

1984年にはホモロゲーションの取得を目的にスポーツクワトロ S1の開発が始まります。そのため最低生産台数をクリアするために一般にも販売されたのは皆さんご存知の通りです。

アウディ・スポーツクアトロ

搭載するエンジンは排気量を2,133ccとしながらもロードゴーイングカーでは306馬力、レース参戦車両では450馬力までの高度なチューニングが施されました。

アウディ・スポーツクアトロ

ボディーは200mm拡幅され、カーボンケブラーなどにて強化されています。また、ホイールベースは320mm短縮され旋回性能を含む運動性能の向上を図っています。

アウディ・スポーツクアトロ

また、ドライバーの要望により、ダッシュボードの反射低減を目的に、フロントガラスは市販車のアウディ・80用のものが流用されました。

アウディ・スポーツクアトロ

そして最終進化系となるスポーツクワトロ S1 E2が登場したのが1985年シーズンです。

アウディ・スポーツクアトロ

エンジン排気量は2,110ccとわずかに縮小しながらも出力は更に向上し、470馬力から480馬力、セッティングによっては500馬力にまで達したともいわれています。

アウディ・スポーツクアトロ

エクステリアについてもエアロダイナミックキットは更に過激なものとなりフロントもリアも極限までダウンフォースを獲得しようとする姿勢が感じられます。

アウディ・スポーツクアトロ
実際の戦績については1985年のサンレモ・ラリーにてロールのドライビングによって優勝を飾りました。

アウディ・スポーツクアトロ
結果的にこれがWRCにおけるクワトロとしての最後の勝利となり翌年にはワークスチームは撤退しました。

アウディ・スポーツクアトロ

その後、1987年にはロールのドライビングによってパイクスピーク・ヒルクライムに賛成して勝利を収めており、後の幾多のラリーカー参戦の先鞭をつけています。

当時のレース動画

記事参照元:Petrolicious

一緒によく読まれている記事

買取より高く売りたいなら個人売買

注目のまとめ記事

この記事に関して報告をする