忘れ去られたコンセプトカー ポルシェ「パナメリカーナ」を振り返る

 
ポルシェといえば、911をはじめ数々の名車を世に送り込んできた世界で指折り自動車メーカーですが、そんなポルシェにもファンでさえ忘れてしまうほどのコンセプトカーがあったんです。今回は、ポルシェが作ったコンセプトカー「パナメリカーナ」を振り返っていきます。

ポルシェ コンセプトカー「パナメリカーナ」

ポルシェ「パナメリカーナ」

ポルシェ911のデザインの転換点になったコンセプトカー、「パナメリカーナ」は1989年のフランクフルトモーターショーで発表されました。
このコンセプトカーで試された様々なデザイン上の特徴は、911だけに留まらずポルシェ社のその後のモデルに大きな影響を与えています。

ポルシェ「パナメリカーナ」

パナメリカーナは登場したばかりのType964 911カレラ4カブリオレのシャーシを用いて開発されました。

ポルシェ「パナメリカーナ」

この車の開発はウルリッヒ・ベッツの指揮のもと、ハーム・ラガーイがチーフデザイナーを務めています。

ポルシェ「パナメリカーナ」

この二人の組み合わせはBMW Z1においても行われており、今回は会社を移りながらも再び共同作業を行ったことになります。

ポルシェ「パナメリカーナ」

オープンボディーであるカレラ4カブリオレがベースとなっており、ルーフパネルはレールとをジッパーを用いて接続していることから容易に取り外し可能な構造とされています。そのシルエットは993タルガなどに影響を与えたようにも見えます。

ポルシェ「パナメリカーナ」

ボディーはカーボンにて成形されており、コンセプトカーらしく前後のフェンダーラインなどにアグレッシヴな造形を採用しました。

ポルシェ「パナメリカーナ」

運転席側(左側)のみに装着されたミラーはその後、”92ミラー(ターボミラー)”として登場することになるデザインを先行採用しています。もっともこれは、959に装着されたミラーの意匠を更に発展させたとみることも出来ます。

ポルシェ「パナメリカーナ」

フロントのデザインはフロントフェンダーとボンネットのパーティングラインなどは993に影響を与えたようです。好評を得たパナメリカーナのデザインコンセプトを993に導入したというのが正解なのかもしれません。この部分ももとを辿れば959に連なる部分でもあります。

ポルシェ「パナメリカーナ」

ヘッドライトリムを無くした点なども同様に993に引き継がれた他、ターンシグナルを含むコンビネーションライト周りのコンセプトは昇華され、ボクスター・コンセプトに引き継がれています。

ポルシェ「パナメリカーナ」

リア周りでは左右のコンビネーションライトをつなぐガーニッシュパネルを含むデザインは928 GTSとの共通性を見出すことが出来ます。

ポルシェ「パナメリカーナ」

また、サイド面から見た2段構成のライトの大きさやデザインはボクスター、996に引き継がれました。

ポルシェ「パナメリカーナ」

ルーフのダブルバブルデザインなどは既にスピードスターで用いられているデザインであり、911の各年代のモデルの特徴的なデザインアイコンを用いながらも将来の姿を見せているところにこのコンセプトカーの素晴らしさがあります。

ポルシェ「パナメリカーナ」

もっとも、ポルシェ・クレストをデザインしたタイヤパターンなどはコンセプトカーらしい部分といえるでしょう。

ポルシェ「パナメリカーナ」
パナメリカーナはその後、フェリー・ポルシェの80歳の誕生日プレゼントとされ、現在はポルシェ・ミュージアムに展示されています。

忘れ去られたコンセプトーカー特集

記事参照元:motor1.com

一緒によく読まれている記事

買取より高く売りたいなら個人売買

注目のまとめ記事

この記事に関して報告をする