車のプラットフォームって重要!?メーカーが開発を続けるプラットフォームとは一体

 
「プラットフォーム共用」という言葉を自動車のニュースで耳にしたことはありませんか?しかしプラットフォームとはそもそも何なのでしょうか?共用したり、何かが重要なものなのでしょうか? 今回はプラットフォームについて調べてみたので紹介しようと思います。

プラットフォームとは?

自動車のニュースや新聞記事などで「プラットフォーム」と言う言葉をよく見聞きしますが、この「プラットフォーム」とは果たして何なのでしょうか?
プラットフォームという呼ばれ方の他に「シャーシ」「コンポーネンツ」「アーキテクチャ」などと呼ばれることがありますが、こちらの名前で聞いたことある方もいるかもしれませんね。

基本ボディのこと

プラットフォームとは簡単に言えば「自動車の基本ボディ」のことです。人間でいうと骨格にあたる部分のことを指します。
フレームやエンジン・サスペンションを取り付ける部分にあたるピボット部分と呼びますが、このピボット部分を共有する、様々な部品の一連の組み合わせのことを示す場合が多いです。
車種によってエンジンやトランスミッションなどのパーツは異なるものの、このプラットフォームの部分が共通となる場合もあります。

開発の要となる「プラットフォーム」

「幅広い車種に対応できること」が前提

プラットフォームの設計は「幅広い車種に対応できること」を前提に開発されてます。プラットフォームは車種の分類であるセグメントに応じて設計がされています。
車の設計はセグメントに応じたプラットフォームの上にエンジンや駆動方式、サスペンションの形式などの走行の基礎となる機能部分を配置します。この基礎となる機能部分の配置の段階まで共有しているモデルが所謂姉妹車と呼ばれています。この基礎の機能部分の配置の後、ボディ自体が被せられてそれぞれのモデルの特性(乗車人数やデザインなど)を付随させることで、車が完成するのです。
このため、まさしく土台であるプラットフォームはそう頻繁に改良されるものではないのです。

開発に費用を費やす部分!

k.sさん(@k.s_tiger)が投稿した写真

車の土台となるプラットフォームは、前述の通り頻繁に改良をされて新たなものを登場させるわけにはいかない車の根幹の部分であることから、開発をする際には数千億円規模の多大な費用が費やされます。プラットフォームは車体の剛性が安全にも関わる重要な部分なのはさることながら、ハンドリングにも影響を与えます。

共通化することでコスト削減につながる

本来は車ごとにそれぞれプラットフォームを開発していくのが望ましいのですが、一台の車の為だけにプラットフォームを作るのに何百億円とかかってしまいコストが嵩みます。そこで、生産するのにも同じプラットフォームを利用して共通ラインが使えるようにすることで、工場に新しい生産ラインを増設することがしなくて済みます。このためにプラットフォームは共用されることが多くなるのです。また、中には同じプラットフォームを十年と使い続けることもあるそうですが、3世代続けて同じプラットフォームで開発している車両もそう珍しい訳ではないようです。

しかし個性は失われてしまう…

このプラットフォームの共用化で価格はとても抑えられますが、車の個性は失われていきます。

たとえベースが同じだけだと言えども、外寸やホイールベース、室内スペースに制限が出てきてしまうので、似た印象の車が多く登場することとなります。
昔の方が個性的な車が多かった気がする、どうしても個性的な車が欲しいけどコストは抑えてほしい、と思う人はたくさんいると思いますが、かなり難しい話のようですね。
また、同じプラットフォームを利用することによって大量のリコールにつながってしまうこともあります。ウォーターポンプに関するリコールが、メルセデス・ベンツ「Eクラス」と日産のそれぞれに発生していたのもこの共用化による影響となります。

別会社との共同開発

このプラットフォームの共有化、同じブランドの中ではもちろんのことですが、ブランドを跨いでも行われている話なのはご存知の方も多いのではないでしょうか。
ゼネラルモーターズの子会社であるドイツ・オペルの「ベクトラ」と米国・サターンの「Lシリーズ」は同じプラットフォームを使っています。日本でも「日産」とフランスの「ルノー」が共同開発したプラットフォームがあります。
また、このゼネラルモーターズとIBMがは自動車業界初のコグニティブ・モビリティプラットフォーム(自動運転を含む、自動車の知能化に適するように様々な要素を束ねていくプラットフォーム)となる「OnStar Go」の共同開発を行うということも発表しています。
このようにプラットフォームの開発は一つのブランド内のみならず、複数のブランドで共同開発も行われることがあるのです。

まとめ

プラットフォームの共通化は車をゼロからの開発をなくし、生産レーンの増加も避けられ、メーカーとしても、消費者としても結果大幅なコスト削減に貢献してくれることになります。
ただ、プラットフォームの共用化により個性的な他とは違うような尖った車の開発はあまりされなくなりました。そして大規模なリコールに繋がることも多くなりました。
現在はプラットフォーム一辺倒への依存ではなく、セグメントの枠を超えて共通化を目指すべく、最低限の構成要素となる「モジュール」化へのシフトも見られています。コストを抑えながらも一線を画す個性的な車の開発の為の技術革新は、今まさにその過渡期を迎えていると言えるのではないでしょうか。

画像出典:wikipedia.org

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