開発車両に施されたカモフラージュ模様の意味とは?あの縞々の正体と種類を調べてみた

 
開発中のテスト車両などに施されているカモフラージュ。特徴的で複雑な模様のものがほとんどですが、なぜカモフラージュには特徴的な模様が採用されているのでしょうか?今回は、カモフラージュ加工が特徴的な模様である理由をカモフラージュの種類と共にご紹介していきます。意外とカモフラージュ加工はカッコいい...。

テスト車両に施されるカモフラージュ加工

車 カモフラージュ

画像出典:flickr

食品や化粧品などは、商品化する前に何度も徹底的にテストが行われます。それは車も例外ではありません。走行性能はもちろん、燃費調査や環境への影響、さらに安全性などについて徹底的にテストされます。

商品化前のテスト車両について、車体に縞々模様が描かれているのを見たことがありませんか?
最近は、縞々以外の派手な柄が描かれているものも多くあります。なぜ、このような模様が描かれているのでしょうか?

カモフラージュ加工が施されている理由

車はテスト走行の際、公道を走ります。しかしメーカー側としては、車体の大きさやボディラインなどの詳細情報を秘密にしておきたいため、このカモフラージュ加工が施されます。

カモフラージュ模様の種類

ほとんどの開発車両に施されているこの模様ですが、実はカモフラージュには種類があるのをご存知でしょうか?

デジタルカモフラージュ

カモフラージュ

画像出典:doobybrain

まずは、ボディラインやプレスラインをぼかすために施される「デジタルカモフラージュ」です。こちらは最も使用されるタイプのカモフラージュですので、見たことがある方も多いでしょう。デジタルカモフラージュには、縞々模様のほかにも渦巻き模様や唐草模様などがあり、中には格子模様や真っ黒に塗りつぶしただけのカモフラージュなどもあります。

実はこのカモフラージュは、「細かい模様が動くと画像認識能力が低下する」という人間の性質を利用したものです。このカモフラージュを施すことによって、走行時の姿が発見されてもエクステリアについての意識をぼやかすことができます。

確かに走行時は模様がぼやけて見える…

出典:youtube

ダズル迷彩

車 カモフラージュ

画像出典:flickr

F1チーム『レッドブルレーシング』が2015年に開発した「レッドブル・RB11」に施したのが、この「ダズル(幻惑)迷彩」です。

ダズル迷彩とは、世界大戦時に多く見られた迷彩の事です。これは一般的な迷彩のように、モノ自体を目立たなくさせることが目的ではありません。首尾と艦首を識別できなくし、敵を混乱させることを目的として作られました。レッドブルはこれを応用し、ヘレステストでの他チームからの分析を困難にしていました。

レザーカバー

車 カモフラージュ

画像出典:caranddriver

車体に真っ黒なレザーカバーを貼ってボディラインを隠すという方法もあります。非常に効果的なカモフラージュですが、レザーカバーは全て一点もので作らなければなりません。中には何十万円も掛かることもあるので、あまり採用されることのないカモフラージュと言えるでしょう。

カモフラージュには派手な模様や色もある

ファッション性の高い柄が多く存在

最近は縞々模様や渦巻き模様などを車体に描くだけでなく、派手な蛍光色のラインやサイケデリック模様を描いたカモフラージュなどもあります。カモフラージュとしての役割を果たしながら、お洒落に加工されているのが魅力的です。

ヒュンダイ新型「ベロスター」のテスト車両

ヒュンダイ カモフラージュ

画像出典:performancedrive

アルピーヌ「A110」のテスト車両

アルピーヌ カモフラージュ

画像出典:carmagazine

カモフラージュを広告代わりに

フォードは新型「フォーカス」にカラフルなカモフラージュを施し、さらにハッシュタグをプリントしています。テスト車両を広告代わりに使うという斬新なカモフラージュです。新型「フォーカス セダン」に至っては欧州版の”痛車”のようなド派手なプリントに…。

新型「フォーカス ハッチバック」のテスト車両

フォード フォーカス

画像出典:pushevs

新型「フォーカス セダン」のテスト車両

フォード 新型 フォーカス

スパイダーマン仕様のカモフラージュも!

2017年7月には、あのスパイダーマンとコラボした新型「A8」のテスト車両が登場しました。これまで白黒の渦巻き模様を施していた新型「A8」ですが、今回はスパイダーマンに因んで”蜘蛛の巣”を描いた模様を採用。このまま販売されてもいい程、完成度の高いカモフラージュと言えるでしょう。

画像出典:youtube

カモフラージュされたテスト車両の目撃情報

まとめ

カモフラージュ加工は、車両情報を発表前に知られないよう施されています。そして、人間の目の錯覚を上手く利用したデザインのものがカモフラージュ模様として採用されています。ちなみに、デジタルカモフラージュやダズル迷彩などが登場する前は、車体に直接板を貼ることもあったようです。
カモフラージュ車両を公道で見かけることはあまりないかもしれませんが、見かけた際には模様の理由も思い出してみてくださいね。

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