フラッグシップセダン比較!BMW「7シリーズ」VSメルセデス「Sクラス」 最上級はどっち?

 
大型サルーン、いわゆるFセグメントに属するBMW「7シリーズ」とメルセデス・ベンツ「Sクラス」。 どちらもフラッグシップ車として、そしてお互いにライバルとして常に世界中から注目され、評価されてきた両車ですが、そんな今回はさまざまな視点から徹底比較しました。

人気

BMW「7シリーズ」とは?その人気に迫る

BMWのフラッグシップ車として君臨する「7シリーズ」。初代「7シリーズ」は1977年に誕生しました。
「7シリーズ」は常に先進装備を身にまとい、ドイツ車初のV12エンジンを完成させるなど、性能・装備ともに注目されており、中でも4代目では、今やさまざまなブランドで目にすることになったインターフェイスの元祖ともいえるダイヤル式の「iDrive」を先駆けて搭載、大きな話題となりました。

BMW

画像出典:flickr

成功者のステータスの証「7シリーズ」

そして、6代目となる現行「7シリーズ」は2015年にデビュー、今回もたくさんの先進装備を搭載し、雑誌などでこぞって取り上げられます。BMWは前身が航空機のエンジンメーカーであり、もともとエンジンには定評がありました。中でも、「シルキーシックス」と呼ばれる直列6気筒エンジンは、絹のような滑らかな回転と爽快なサウンドで有名です。また、ハンドリング性能に優れ「オーナードリブン」(オーナーが後席に乗るのではなく、運転を楽しむ車)と言われており、それは「7シリーズ」も同様。多くの成功者たちを虜にしてきました。「7シリーズ」の販売台数は、10,588台(2016年第一四半期)となっています。

メルセデス・ベンツ「Sクラス」とは?その人気に迫る

初代「Sクラス」は今からさかのぼること40余年、1972年に世界デビューしました。搭載されたエンジンは2,800ccから当時の最大級となる6,900ccに至るまで、幅広くラインナップされました。
1991年に発表された3代目では、これまでの質実剛健な作りから一転、贅を尽くした装備で話題になりました。

メルセデス・ベンツ

画像出典:mercedes-benz

VIP仕様の「Sクラス」

「Sクラス」は各国の要人やVIPなどに好んで使用されており、フルモデルチェンジされる度に世界から注目を浴びてきたモデル。高級車=メルセデス・ベンツと言われるほどのブランド力とそれに応えるだけの走行性能や高級感は、常に車業界のヒエラルキーでトップ層に君臨し、そんなメルセデスの中でも「最上級」である「Sクラス」は、多くのライバル車が出現してきた現在でも圧倒的な支持を得ています。また、Sクラスを凌ぐ上級ブランド「メルセデス・マイバッハ」は、これ以上ないほどの高級感と快適性を提供しています。「Sクラス」の販売台数は5,346台(2015年度合計)となっています。

ボディサイズ

サイズ感は同等

ほぼボディサイズにほぼ変わりありませんが若干「Sクラス」の全高が上回っています。

7シリーズ※740e 5,110mm×1,900mm×1,480mm(全長×全幅×全高)
Sクラス※S400h 5,120mm×1,900mm×1,495mm(全長×全幅×全高)

走行性能

車を楽しむなら「7シリーズ」、安心して乗るなら「Sクラス」

「7シリーズ」と「Sクラス」は、同じセグメントに属しながらもその味付けは全く異なります。
分かりやすく例えるなら「7シリーズ」は、目的地まで「楽しみながら運転する」車となり、対する「Sクラス」は目的地まで「疲れることなく快適に移動する」車といったところです。
また、主に搭載される機能についても「7シリーズ」は快適性や先進装備を余すところなく投入されるのに対し、「Sクラス」は最先端の安全性能をどのブランドよりも先駆けて投入するというそれぞれの特長があります。

メルセデス・ベンツ

画像出典:mercedes-benz

「7シリーズ」

「740e」は2リッターツインターボエンジンとハイブリッド用モーターを搭載し、システム合計で最高出力326PS、最大トルク51.0kg・mを発生させ、8速ATで1.9tの車体を引っ張り、0-100km/hは5.4秒と公式にアナウンスされています。また、モーターのみで42km、140km/hまで走行可能。自宅などの専用充電コンセントからバッテリーを充電することもできる、いわゆるプラグインハイブリッド仕様です。

エンジン 2リッターツインターボエンジン+ハイブリッド用モーター
0-100km/h加速 5.4秒
最高出力 326PS
最大トルク 51.0kg・m

「Sクラス」

対する「S400h」は、3.5リッターターボエンジンとハイブリッド用モーターを搭載し、システム合計で最高出力333PS、最大トルク63.2kg・mを発生させ、7速ATで2tを超える車体を引っ張り、0-100km/hは6.8秒とアナウンスされています。また、35km/hまではモーターのみで走行することが可能であるほか、7速ATが滑らかに変速していくおかげでスーっと加速していきます。
車両の安定性の要素となるホイールベース(前輪から後輪までの長さ)は、740eが3,070mm、S400hが3,035mmとなり、ほぼ互角。両車とも18インチアルミホイールを標準で履き、どちらも不安定な挙動はありません。

エンジン 3.5リッターターボエンジン+ハイブリッド用モーター
0-100km/h加速 6.8秒
最高出力 333PS
最大トルク 63.2kg・m

安全性能

ともに今買える一番安全な車

安全性能は、どちらも世界を代表するブランドのフラッグシップ車ということで、最先端の技術が惜しげもなく投入されています。現在売られている中でもっとも安全な車たちとも言えるでしょう。

「7シリーズ」

「7シリーズ」はレーザーライトという聞きなれない装備が一部標準装備になりました。
これは、最大約600mも先まで光が届くという強烈なもので、LEDヘッドライトのさらに約2倍という驚異の明るさを持ちます。70km/h以上で通常のLEDヘッドライトに加えて照射されるというものですから、夜道でも安心して運転できます。また、半自動運転ともいえる「ドライビング アシスト プラス」はもちろんのこと、画面を見ずにジェスチャーだけで操作できる「ジェスチャーコントロール」など、運転に専念できるような装備も目白押しです。その他安全性能とは少し異なるが、車外から遠隔で駐車を行うことも可能となり、さすが最上クラスという先進技術が搭載されています。

「Sクラス」

さまざまな安全機能を世界に先駆けて開発してきたメルセデスも、今回の「Sクラス」で安全性にさらに磨きをかけました。ブレーキアシストやレーンキーピングなど7種に及ぶ安全機能をレーダーセーフティパッケージと称して全車に標準装備。また、後席のシートベルト内にはエアバッグが一部標準で装備されており、より安全性に考慮していることが伺えます。その他にも、インテリジェントドライブと呼ぶ半自動運転技術も搭載されています。

燃費性能

「Sクラス」の驚愕の結果に「7シリーズ」はどう迎え撃つ?

メルセデス・ベンツ

画像出典:mercedes-benz

「Sクラス」の燃費は、7.4~20.7 km/Lと驚きの数字を叩き出します。これには理由があり、一番燃費の良い「S300h」はディーゼル仕様となっています。
ディーゼル×ハイブリッドという組み合わせはその効果がすさまじく、メルセデスが行った走行実験では無給油で鹿児島から東京まで1,540kmを走破したという驚きの結果を発表し、話題となりました。昨今のディーゼルは、一昔前のような黒煙モクモクのイメージはなく、とても実用性の高いものとなっています。普通に乗っていても言われなければディーゼル車と気付かないほど、振動や音を気にする必要がなくなりました。加えてディーゼル車はトルクが太いため、市街地での扱いもスムーズなほか、高速道路ではその低燃費性を存分に発揮します。

一方の「7シリーズ」ですが、「Sクラス」には及ばないものの、9.8~15.6km/Lとこの車格にしては十分の燃費です。特に「740e」はプラグインハイブリッドモデルですので、一度の充電で42kmまではモーターのみ、つまりガソリンを使わずに走ることができます。行動範囲があまり広くない方にとっては、数ヶ月ガソリンスタンドに寄らなくても済むかもしれません。

7シリーズ 7.4~20.7 km/L
Sクラス 9.8~15.6km/L

というわけで、燃費項目については長距離の移動は「Sクラス」、市街地の移動は「7シリーズ」という住み分けになりそうです。

デザイン

洗練された「7シリーズ」、重厚感ある「Sクラス」

「7シリーズ」

現行「7シリーズ」はBMWの象徴であるキドニーグリルが前モデルよりもさらにワイドに強調され、より精悍な顔つきとなりました。また、ロングノーズ・ショートデッキの美しいプロポーションは、360度どこから見ても美しい芸術品のようです。
内装についてはどちらも高級そのもの。まるでリビングの革のソファに座り、くつろいでいるかのような空間を楽しめます。BMWはオーナードリブンらしく、運転席は適度に包まれ感があり、体をサポートすることでカーブでも体が揺られることなく駆け抜けることができます。

BMW

画像出典:bmw

「Sクラス」

現行「Sクラス」は、前モデルよりもグリルの押し出し感が強い顔つきとなりました。また、横からのスタイリングも「7シリーズ」と比べると重厚感があります。また、ヘッドライトやリアのライトなど全ての電灯がLED化され、見た目も先進的にクールになりました。内装においては座り心地も重厚となり、やや固めながら長距離の移動でも疲れ知らずの快適性をもたらします。

メルセデス・ベンツ

画像出典:mercedes-benz

販売価格

エントリーモデルとハイエンドモデルは2倍以上の価格差

バーゲンプライスを付けたメルセデス・ベンツの「S300h」を除いては、全車1,000万円を超える価格になります。
標準で多数の安全装備や快適装備が付いていてこの価格ですので、妥当な価格といえますね。さらに、ここからいろいろなオプションを付けていくと、実際の乗り出し価格はここからアップするでしょう。輸入車、とりわけFセグメントともなると維持にもそれなりの費用がかかりますが、どちらもメンテナンスプログラムによってさまざまな保証があり、安心して乗ることができます。

7シリーズ 11,690,000円~24,200,000円
Sクラス 9,980,000円~32,970,000円

クチコミ情報

「7シリーズ」

「Sクラス」


まとめ

自分のキャラクターに合う車はどちらか?

メルセデス・ベンツ「sクラス」とBMW「7シリーズ」車種比較

両車とも甲乙つけがたい結果となりましたが、先進装備満載で時代を先取りしたいなら7シリーズ、絶対的な安心感で快適に移動したいならSクラス、といったキャラクターの違いがあります。
ブランドイメージとしては、メルセデスは重厚なスタイリングゆえ今でも押し出し感が強く、一部の職業や地域では敬遠される場合があります。対するBMWは車好きといったイメージを持たれているようです。両車どちらを購入しても後悔することはあまり考えられませんが、スタイリングやエンジンの種類(ガソリンかディーゼル、またはプラグインハイブリッド)といったところで候補を絞っていくと、あなたに合う車が見つかるのではないでしょうか。

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