ヴェイロンに影響を与えた幻のコンセプトカー アウディ「アヴス・クワトロ」

 
忘れ去られつつあるコンセプトカー、今回は当時のアウディが持つ最先端テクノロジーのショーケースとして1991年に東京モーターショーで披露されたアウディ・アヴス・クワトロに注目してみます。

コンセプトカー『アヴス・クワトロ』

アウディ・アヴス・クワトロ

アヴス・クワトロには同社の持つ最先端テクノロジーを結集した、アルミニウム・スペースフレームやW型12気筒6リッターエンジンなどをミッドシップに搭載するコンセプトカーとして登場しました。

アウディ・アヴス・クワトロ

このエンジンは502馬力を発揮するとアナウンスされ、6速マニュアルミッションに自慢のクワトロシステムを組み合わせました。

アウディ・アヴス・クワトロ

ボディーパネルは厚さ1.5mmのものを手作業で成形したもので、無塗装仕上げとされています。
この仕上げは、1930年代に活躍したアウトウニオンのレースカーをイメージしています。

アウディ・アヴス・クワトロ

これらの素材レベルからの軽量化手法によって総重量は1,250kgと軽めに仕上がっています。

アウディ・アヴス・クワトロ

動力性能についても軽量な車体と高出力のエンジンとの組み合わせによって0-100km/h加速は3秒台前半、最高速は334km/hとされていました。

アウディ・アヴス・クワトロ

ただし、これらはあくまでも全てが実現されていた場合の予想数値であり実際にはエンジンは稼働せずダミーであるのは残念な点です。

アウディ・アヴス・クワトロ

アヴス・クワトロを発表した段階ではW型12気筒エンジンはまだ開発中であり、搭載しているように見えたエンジンはプラスチックや木で作られたモックアップだったそうです。

アウディ・アヴス・クワトロ

ボンネットのパーティングラインとヘッドライトの織りなす雰囲気には同社と同じく後にVW傘下となったブガッティ・ヴェイロンに通じるものを感じます。

アウディ・アヴス・クワトロ

このコンセプトカーについては想定販売価格1億5千万円程度とされ、同社と関係の深い顧客との間で市販化に向けた検討も行われたようですが、最終的には実現せずにプロジェクトは終了しています。

アヴス・クワトロが市販化されなった理由

アウディ・アヴス・クワトロ

その理由の1つとしてはやはりW型12気筒エンジンの完成が遅れたことが含まれているのは間違いないでしょう。市販車への搭載ということでは2001年のA8に搭載されるまで待つ必要もあったことから、開発は容易ではなかったのでしょう。

アウディ・アヴス・クワトロ

また、前述の通り1998年にはVWグループがブガッティを傘下に収めたことによって、この高額な想定販売価格を持つ車を市販するにはそちらのブランドのほうが有利と考えたのかもしれません。

アウディ・アヴス・クワトロ

このコンセプトカーは現在、インゴルシュタットのアウディ・ミュージアムに展示されています。

こちらは当時のオフィシャル・プロモーションビデオと思われます。「アルミニウム」を全面に出して訴求していますね。

記事参照元:motor1.com
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