フォード スポーツバージョン「RSグレード」の歴史(歴代モデル)を振り返る

 
イギリスツーリングカー選手権(BTCC)の2018年シーズンに向け「フォーカスRS」を新たに導入したフォード。同社の車にはスポーツバージョンとして数多くの車に「RSグレード」が設定されてきました。そんな今回はこのフォード「RSシリーズ」の歴史を振り返っていきます。

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1968年/フォード「15M RSクーペ」

フォード・15M RSクーペ

画像引用:CAR AND DRIVER

最初に登場したのは、ドイツ・フォードが1968年に販売した「15M RSクーペ」です。この車はV型4気筒エンジンを搭載し、駆動方式としてFFを採用しました。最初のRSの基礎ともなった一台です。

1969年/フォード「17M RS」

フォード・17M RS

画像引用:CAR AND DRIVER

「17M RS」はV型6気筒2リッターエンジンを搭載し、駆動方式をFRとしたモデルです。

1969年/フォード「20M RS」

フォード・20M RS

画像引用:CAR AND DRIVER

更に排気量を2.3リッターまで拡大したV型6気筒エンジンを搭載した上級モデルとして「20M RS」も提供されています。

1969年/フォード「エスコート RS 1600」

フォード・エスコート RS 1600

画像引用:CAR AND DRIVER

各気筒4バルブヘッドを持つコスワース製の直列4気筒1.6リッターエンジンを搭載したこのモデルによって、いよいよラリーシーンでの活躍も顕著になり、RSの名声も高まっていきます。

1970年/フォード「カプリ RS 2600」

フォード・カプリ RS 2600

画像引用:CAR AND DRIVER

ホモロゲーションモデルとして生産台数50台のみ販売された「カプリ RS 2600」は、欧州市場における同社初のインジェクション採用モデルです。

1970年/フォード「エスコート メキシコ」

フォード・エスコート メキシコ

画像引用:CAR AND DRIVER

ハンヌ・ミッコラによる1970年のロンドン・メキシコラリー制覇を記念して販売されたのが「エスコート・メキシコ」です。RSではありませんが、「エスコート RS 1600の」兄弟車としてどちらも英国エセックスのファクトリーで生産されました。

1973年/フォード「カプリ RS 3100」

フォード・カプリ RS 3100

画像引用:CAR AND DRIVER

1973年には250馬力を発揮するV型6気筒エンジンを搭載した「カプリ RS 3100」が登場しています。

1973年/フォード「エスコート RS 2000」

フォード・エスコート RS 2000

画像引用:CAR AND DRIVER

「エスコート RS 2000」は”RS 1600″とは異なり、OHCヘッドを持つ直列4気筒2リッターの“Pinto”エンジンを搭載しました。

1975年/フォード「エスコート RS 1800」

フォード・エスコート RS 1800

画像引用:CAR AND DRIVER

1974年に第2世代へと進化したエスコートに設定されたのが「RS 1800」です。エンジンは排気量1790ccにインジェクションを組み合わせ、115馬力を発揮する”コスワース・BDE”が搭載されました。

1975年/フォード「エスコート RS メキシコ」

フォード・エスコート RS メキシコ

画像引用:CAR AND DRIVER

こちらも第2世代”エスコート”ベースながら搭載するエンジンはOHVヘッドの1.6リッターとなります。出力は80馬力台と、「RS 1800」とはパフォーマンスが大きく異なります。

1976年/フォード「エスコート RS 2000」

フォード・エスコート RS メキシコ

画像引用:CAR AND DRIVER

「RS 1800」の人気を受け、ヘッドライトを4灯化し、110馬力を発揮する直列4気筒2リッター・SOHCエンジンを搭載したのが「RS 2000」です。

1980年/フォード「エスコート RS 1700T」

フォード・エスコート RS 1700T

画像引用:CAR AND DRIVER

グループBカテゴリーに向けたプロトタイプとして、第3世代”エスコート”をベースに17台のみ生産されたのが「RS 1700T」です。コスワース製の直列4気筒2リッター、BDAエンジンをベースに排気量を1778ccまで縮小し、それをターボ過給したBDTエンジンを搭載することで出力を300馬力超クラスへと大幅に強化しました。「RS 1700T」の“T”はターボを意味します。

1981年/フォード「カプリ RS2.8ターボ」

フォード・カプリ RS2.8ターボ

画像引用:CAR AND DRIVER

1981年には、出力187馬力のV型6気筒2.8リッター・ターボチャージャーで空気を強制的に給送を搭載する「カプリ RS2.8ターボ」を200台限定販売しています。

1982年/フォード「エスコート RS 1600i」

フォード・エスコート RS 1600i

画像引用:CAR AND DRIVER

第3世代”エスコート”のスポーツバージョンかつ「ゴルフ GTI」の対抗車として誕生した1台が「RS 1600i」です。電子制御イグニッションやインジェクションの装備、ヘッド周りの改良によって出力は115馬力を誇りました。パワーウィンドがオプションで追加されています。

1984年/フォード「エスコート RS ターボ」

フォード・エスコート RS ターボ

画像引用:CAR AND DRIVER

1984年10月には更にターボ化を行い、出力を132馬力まで増強した「RS ターボ」を発売しています。ビスカスカップリング式LSDを装備したFF車の最初の1台としても知られています。

1983年〜85年/フォード「RS200」

フォード・エスコート RS ターボ

画像引用:CAR AND DRIVER

「エスコート RS 1700T」に変え、グループBへの参戦車両となったのが「RS200」です。以前の記事でもお伝えした通り、ホモロゲーションモデルとして凝ったメカニズムを備えましたが、なかなか思ったような戦績を残すことは叶いませんでした。1.8リッターエンジンはグループB終了後も数年間挑み続けました。

1986年/フォード「シエラ RSコスワース」

フォード・シエラ RSコスワース

画像引用:CAR AND DRIVER

「シエラ RSコスワース」は国内でもグループAレースにて活躍しましたのでご存じの方も多いでしょう。

1986年/フォード「エスコート RS ターボ」

フォード・エスコート RS ターボ

画像引用:CAR AND DRIVER

1986年にエスコートが第4世代に進化した後も、「RS ターボ」はフェイスリフトなどの小改良を行ったのみでシリーズ2へとマイナーチェンジし、継続生産されています。

1987年/フォード「シエラ RS500コスワース」

フォード・シエラ RS500コスワース

画像引用:CAR AND DRIVER

「シエラ RSコスワース」にはエボリューションモデルである「RS500」も登場。タービンサイズの拡大など、レーストラックに向けた最適化の手法は「スカイラインGTS-R」などにも共通するものですね。

1988年/フォード「シエラ RSコスワース」

フォード・シエラ RS500コスワース

画像引用:CAR AND DRIVER

1988年には「シエラ RSコスワース」のセダンモデルも登場し、居住性も向上しています。

1990年/フォード「シエラ RSコスワース 4×4」

フォード・シエラ RSコスワース 4×4

画像引用:CAR AND DRIVER

更に、4WDも登場させるなど、矢継ぎ早にニューモデルを投入するあたりがこのモデルの好評さの証でしょう。

1990年/フォード「フィエスタ RS ターボ」

フォード・フィエスタ RS ターボ

画像引用:CAR AND DRIVER

第3世代の「フィエスタ」に設定されたのが「RS ターボ」。直列4気筒1.6リッターのCVHエンジンをターボ過給することで132馬力の出力を発揮しました。

1991年/フォード「エスコート RS2000」

フォード・フィエスタ RS ターボ

画像引用:CAR AND DRIVER

第5世代「エスコート」にラインナップされた「RS2000」の搭載エンジンは、「シエラ」用の直列4気筒2リッターを16バルブ化することで150馬力を発揮しました。

1992年/フォード「エスコート RSコスワース」

フォード・エスコート RSコスワース

画像引用:CAR AND DRIVER

「シエラ RSコスワース」の後継車として1992年には「エスコート RSコスワース」が登場。エンジンや、シャーシの一部も「シエラ」のものを転用して開発されるなど、「ギャランVR-4」から「ランサーエボリューションへ」の流れを見るようです。

1992年/フォード「フィエスタ RS 1800」

フォード・フィエスタ RS 1800

画像引用:CAR AND DRIVER

第3世代「フィエスタ」のRSモデルは「RS ターボ」から「RS 1800」へと変更。1.8リッターのゼテックエンジンの出力は排気量拡大の効果などで自然吸気ながら130馬力と、パフォーマンスの差はほとんどありません。

1993年/フォード「エスコート RS2000」

フォード・エスコート RS2000

画像引用:CAR AND DRIVER

フェイスリフトを行った「エスコート RS2000」はメカニズム面でも4WDの採用や4輪ディスクブレーキの装備などもあわせて行われました。

2002年/フォード「フォーカス RS」

フォード・フォーカス RS

画像引用:CAR AND DRIVER

1998年に登場した初代「フォーカス」に、2002年に設定されたのが「フォーカス RS」です。2リッター・ターボエンジンの搭載やブレンボ製ブレーキの採用など、RSの名に違わぬ内容となっています。

2009年/フォード「フォーカス RS」

フォード・フォーカス RS

画像引用:CAR AND DRIVER

2009年には更にアグレッシブに進化。300馬力の直列5気筒2.5リッター・ターボエンジンとレヴォナックル・フロントサスペンションデザインにてハイパワーFF車におけるコーナリング性能を向上させています。

2010年/フォード「フォーカス RS500」

フォード・フォーカス RS500

画像引用:CAR AND DRIVER

翌年には更に過激な「RS500」を、500台の限定販売で提供。マットブラックのボディーカラーと345馬力の高出力がこの車の特徴です。

2017年/フォード「フォーカス RS MK3」

ford_rs_031

画像引用:CAR AND DRIVER

2.3リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力は355psを発揮。日本では、並行輸入でしか購入できなかった「フォードRS」ですが、2018年1月1日に販売終了することが決まっています。

こうして並べてみると、時代がどのような車を好んだかわかると同時に、フォード「RSグレード」が愛されてきた歴史も感じられますね。
最新の「フォーカス」にも”RS”が設定されるなど、同社のスポーツグレードとして進化を続けていますが、残念ながら日本市場から同社は撤退することにより、今後RSグレードを見ることは少なくなりそうです。

【番外編】

「フォーカスRS」に誰でもドリフト走行できる純正オプションが登場!

フォードモーターのモータースポーツ部門”フォードパフォーマンス”が世界初とも呼ばれる電気制御式サイドブレーキ「ドリフトスティック」を発表しました。アルミ製のレバーからなる「ドリフトスティック」は、軽く手間に引くだけで誰でもドリフト走行を楽しめてしまうアイテム。ラリーレース参戦を経て考えられたアイディアの一つであり、「フォーカスRS」の純正オプションとして約11万円で販売されるそうです。人気プロドライバー”ケン・ブロック”氏も開発に携わっており、以下の動画では本人によるテスト走行の模様を確認することができます。

画像出典:youtube
記事参照元:CAR AND DRIVER

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