フォード スポーツバージョン『RSグレード』の歴史を振り返る

 
2016年WRCドライバーズチャンピオンの移籍により2017年の活躍が期待されるフォード。同社の車にはスポーツバージョンとして数多くの車に『RSグレード』が設定されてきました。今回はこのフォード「RSシリーズ」の歴史を振り返っていきます。

1968年 フォード・15M RSクーペ

フォード・15M RSクーペ

最初に登場したのはドイツ・フォードが1968年に販売した15M RSクーペです。この車はV型4気筒エンジンを搭載し、駆動方式としてFFを採用しました。

1969年 フォード・17M RS

フォード・17M RS

17M RSはV型6気筒2リッターエンジンを搭載し、駆動方式をFRとしたモデルです。

1969年 フォード・20M RS

フォード・20M RS

更に排気量を2.3リッターまで拡大したV型6気筒エンジンを搭載した上級モデルとして20M RSも提供されています。

1969年 フォード・エスコート RS 1600

フォード・エスコート RS 1600

各気筒4バルブヘッドを持つコスワース製の直列4気筒1.6リッターエンジンを搭載したこのモデルによっていよいよラリーシーンでの活躍も顕著になり、RSの名声も高まっていきます。

1970年 フォード・カプリ RS 2600

フォード・カプリ RS 2600

ホモロゲーションモデルとして生産台数50台のみ販売されたカプリ RS 2600は欧州市場における同社初のインジェクション採用モデルです。

1970年 フォード・エスコート メキシコ

フォード・エスコート メキシコ

ハンヌ・ミッコラによる1970年のロンドン・メキシコラリー制覇を記念して販売されたのがエスコート・メキシコです。RSではありませんが、エスコート RS 1600の兄弟車としてどちらも英国エセックスのファクトリーで生産されました。

1973年 フォード・カプリ RS 3100

フォード・カプリ RS 3100

1973年には250馬力を発揮するV型6気筒エンジンを搭載したカプリ RS 3100が登場しています。

1973年 フォード・エスコート RS 2000

フォード・エスコート RS 2000

エスコート RS 2000はRS 1600とは異なり、OHCヘッドを持つ直列4気筒2リッターの“Pinto”エンジンを搭載しました。

1975年 フォード・エスコート RS 1800

フォード・エスコート RS 1800

1974年に第2世代へと進化したエスコートに設定されたのがRS 1800です。エンジンは排気量1790ccにインジェクションを組み合わせ115馬力を発揮するコスワース・BDEが搭載されました。

1975年 フォード・エスコート RS メキシコ

フォード・エスコート RS メキシコ

こちらも第2世代エスコートベースながら搭載するエンジンはOHVヘッドの1.6リッター。出力は80馬力台と、RS 1800とはパフォーマンスが大きく異なります。

1976年 フォード・エスコート RS 2000

フォード・エスコート RS メキシコ

RS 1800の人気を受け、ヘッドライトを4灯化し、110馬力を発揮する直列4気筒2リッター・SOHCエンジンを搭載したのがRS 2000です。

1980年 フォード・エスコート RS 1700T

フォード・エスコート RS 1700T

グループBカテゴリーに向けたプロトタイプとして第3世代エスコートをベースに17台のみ生産されたのがRS 1700Tです。コスワース製の直列4気筒2リッター、BDAエンジンをベースに排気量を1778ccまで縮小し、それをターボ過給したBDTエンジンを搭載することで出力を300馬力超クラスへと大幅に強化しました。

1981年 フォード・カプリ RS2.8ターボ

フォード・カプリ RS2.8ターボ

1981年には出力187馬力のV型6気筒2.8リッター・ターボを搭載するカプリ RS2.8ターボを200台限定販売しています。

1982年 フォード・エスコート RS 1600i

フォード・エスコート RS 1600i

第3世代エスコートのスポーツバージョンとしてゴルフ GTIの対抗車として誕生した1台がRS 1600iです。電子制御イグニッションやインジェクションの装備、ヘッド周りの改良によって出力は115馬力を誇りました。

1984年 フォード・エスコート RS ターボ

フォード・エスコート RS ターボ

1984年10月には更にターボ化を行い、出力を132馬力まで増強したRS ターボを発売しています。ビスカスカップリング式LSDを装備したFF車の最初の1台としても知られています。

1983年〜85年 フォード・RS200

フォード・エスコート RS ターボ

エスコート RS 1700Tに変え、グループBへの参戦車両となったのがRS200です。以前の記事(過去記事URL:https://carnny.jp/2156)でもお伝えした通り、ホモロゲーションモデルとして凝ったメカニズムを備えましたが、なかなか思ったような戦績を残すことはかないませんでした。

1986年 フォード・シエラ RSコスワース

フォード・シエラ RSコスワース
シエラ RSコスワースは国内でもグループAレースにて活躍しましたのでご存じの方も多いでしょう(過去記事URL:https://carnny.jp/2704)。

1986年 フォード・エスコート RS ターボ

フォード・エスコート RS ターボ

1986年にエスコートが第4世代に進化した後も、RS ターボはフェイスリフトなどの小改良を行ったのみでシリーズ2へとマイナーチェンジし、継続生産されています。

1987年 フォード・シエラ RS500コスワース

フォード・シエラ RS500コスワース

シエラ RSコスワースにはエボリューションモデルであるRS500も登場。タービンサイズの拡大など(過去記事URL:https://carnny.jp/2704)レーストラックに向けた最適化の手法はスカイラインGTS-Rなどにも共通するものですね。

1988年 フォード・シエラ RSコスワース

フォード・シエラ RS500コスワース

1988年にはシエラ RSコスワースのセダンモデルも登場し、居住性も向上しています。

1990年 フォード・シエラ RSコスワース 4×4

フォード・シエラ RSコスワース 4×4

更に、4WDも登場させるなど、矢継ぎ早にニューモデルを投入するあたりがこのモデルの好評さの証でしょう。

1990年 フォード・フィエスタ RS ターボ

フォード・フィエスタ RS ターボ

第3世代のフィエスタに設定されたのがRS ターボ。直列4気筒1.6リッターのCVHエンジンをターボ過給することで132馬力の出力を発揮しました。

1991年 フォード・エスコート RS2000

フォード・フィエスタ RS ターボ

第5世代エスコートにラインナップされたRS2000の搭載エンジンはシエラ用の直列4気筒2リッターを16バルブ化することで150馬力を発揮しました。

1992年 フォード・エスコート RSコスワース

フォード・エスコート RSコスワース

シエラ RSコスワースの後継車として1992年にはエスコート RSコスワースが登場。エンジンや、シャーシの一部もシエラのものを転用して開発されるなど、ギャランVR-4からランサーエボリューションへの流れを見るようです。

1992年 フォード・フィエスタ RS 1800

フォード・フィエスタ RS 1800

第3世代フィエスタのRSモデルはRS ターボからRS 1800へと変更。1.8リッターのゼテックエンジンの出力は排気量拡大の効果などで自然吸気ながら130馬力と、パフォーマンスの差はほとんどありません。

1993年 フォード・エスコート RS2000

フォード・エスコート RS2000

フェイスリフトを行ったエスコート RS2000はメカニズム面でも4WDの採用や4輪ディスクブレーキの装備などもあわせて行われました。

2002年 フォード・フォーカス RS

フォード・フォーカス RS

1998年に登場した初代フォーカスに、2002年に設定されたのがフォーカス RSです。2リッター・ターボエンジンの搭載やブレンボ製ブレーキの採用など、RSの名に違わぬ内容となっています。

2009年 フォード・フォーカス RS

フォード・フォーカス RS

2009年には更にアグレッシブに進化。300馬力の直列5気筒2.5リッター・ターボエンジンとレヴォナックル・フロントサスペンションデザインにてハイパワーFF車におけるコーナリング性能を向上させています。

2010年 フォード・フォーカス RS500

フォード・フォーカス RS500

翌年には更に過激なRS500を、500台の限定販売で提供。マットブラックのボディーカラーと345馬力の高出力がこの車の特徴です。

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最新のフォーカスにもRSが設定されるなど、同社のスポーツグレードとして進化を続けていますが、残念ながら日本市場から同社は撤退することにより、今後RSグレードを見ることは少なくなりそうなのが残念です。

記事参照元:CAR AND DRIVER
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