1991年式三菱「GTO」がオークションに登場!日本車人気が証明される結果に
今回オークションに登場した1991年式三菱「GTO」
今回販売されたGTOは前期型で、この車を現役世代として眺めた筆者の中では最もGTOらしいモデルだったとも感じます。
基本コンポーネンツをセダンのディアマンテのものを流用したため、開発には様々な制約があったと思われますが、話題を振りまいたエクステリアのデザインなどで独特の存在感を示していました。今回の車両はタイヤ&ホイールが社外品の18インチに交換されている以外はオリジナルを保っています。
エンジンも三菱車らしくトルク感あふれるもので直線ではなかなかの加速や速さを見せていました。
今回の販売車両は6G72型V型6気筒3リッター・225馬力のNAエンジン車の方です。ヘッドカバーの結晶塗装などに痛みが見られますが機関自体には大きな問題はないようです。
フロントは高さのあるストラットを収めるために盛り上げられたボンネットバルジ、ボディーサードにはダミーのエアインテークダクト、リアバンパーにはディフューザー風の処理を施すなど一部、機能面と無縁の造形を取り入れて話題を振りまきましたがその後マイナーチェンジで洗練されていくのを見ると、前期型のデザインの方が存在感が高かったようにも感じました。
今回の車両のトランスミッションは4速オートマチック、搭載エンジンや車両の性格を考えるとオートマチックで優雅にクルージングするのが向いているかもしれません。総走行距離は126,026 kmです。
GTOはフロア高が高く、結果的に室内高が低くなりサーキット走行の際などにヘルメットを被ってドライブしようとするとヘルメットと天井が大きく干渉し、首を曲げながらドライブする必要があったなどというインプレッション記事も当時の自動車雑誌などで見られました。
最終的に今回の車両は約340万円で落札されていますので、100万円以下の国内中古車市場での相場より大幅に高いですね。
販売当時のCM
登場当時のCMコピーは「スポーツはライバルがいるから面白い」でした。