自動車のIT化「テレマティクス」とは?今さら聞けない「テレマティクス」を徹底解説

 
「テレマティクス」と言った言葉を耳にしたことはありませんか?最近は自動車メーカーの情報でも目にすることがあるかもしれないこの言葉ですが、知らないという方が多数いるのではないかと思います。 今回は、この「テレマティクス」が一体どいったものであるのかを一挙解説をしていきます。

テレマティクスとは?

テレマティクスとは自動車のIT化の話題によく出てくる単語の一つです。自動車に関連したIT化による様々な技術やサービス全般を示す言葉で、国内では国土交通省が推進している「ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)」や自動車会社が提供するサービスなど様々なサービスが誕生しています。テレマティクスの語源となる言葉は、テレコミュニケーション(通信)とインフォマティクス(情報科学)の二語を組み合わせた造語となります。
テレマクティクスの具体的サービス例としては、自動運転技術や、インターネットに接続しているコンピュータを自動車内に内蔵して交通情報を得てリアルタイムに渋滞などを避けるナビゲーションや、盗難された時に自動的に通報する機能、故障時には工場への連絡や近隣店舗への案内、音声を認識してくれるサービスなどが挙げられます。これらが実装されれば自動車はより一層便利になることが予想されていますが、運転時の便利な機能以外にも、音楽やゲームをダウンロードできる娯楽の強化を図るような技術も誕生が期待されており、今後より一層開発が進む業界です。

テレマティクスの歴史

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画像出典:www.mlit.go.jp

このテレマティクスの歴史は意外にも古いものとなり、身近で既に実現されています。

1995年:ITSの誕生

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画像出典:www.dc.ogb.go.jp

なお「ITS」とは日本では1995年から推進している、情報技術を用いて人と車両と道路を結んで交通事故や渋滞などといった問題の解決を測ろうとする新しい交通システムの事です。これまで、渋滞情報システム「VICS」や自動料金収受システム「ETC」などの開発が行われた、日本のテレマティクスの総称としても使用されています。

1995年:ATISの誕生

テレマティクスの元祖といえるものがあります。1995年にサービスを開始した、東京都が出資する第3セクター「交通情報サービス」によって運営されている「ATIS」という技術です。この「ATIS」では警視庁から交通情報を配信しており、「ATIS」対応のカーナビでその交通情報を受信できるようになりました。

1996年:VICSの誕生

「ATIS」が世に出た翌年、1996年には「VICS」のサービスが開発されました。この「VICS」は国土交通省が推進している「ITS」構想の柱の一つとしての発展を遂げたもので、交通情報提供サービスとしての代名詞としても広く普及しているので聞いたことある方もいるとは思います。この「VICS」の技術は、道路の渋滞情報・所要時間に関する情報から事故・故障車・工事による道路の規制情報などをFM多重放送や高速道路の電波ビーコン・一般道の光ビーコンによって配信し、このビーコンをカーナビなどで受信して画面に表示する仕組みでカーナビで渋滞情報などが瞬時に表示されるようになりました。

2001年:ETCの誕生

ほとんどの方が既にご存知で説明不要かと思いますが、ETCとは「Electronic Toll Collection Systemr」の略語で、高速道路などの料金所で停止することなく通過できるノンストップ自動料金収受システムです。このETCの導入により、高速道路の渋滞が減少をしよりスムーズな交通が実現されています。

車のIT化がより一層加速

国主導で「ITS」を進めて行く中、自動車のIT化はより一層進化をしています。最近の代表的なものとしては、車の多数のセンサーが常時車の状態を把握できるようになり、危険な状態を事前に車が察知して瞬時に運転制御を行えるようになりました。
また、1999年頃からGPSの精度が高まり、車と携帯電話などを介してインターネット接続ができる環境が整いはじめました。この少し前から自動車メーカーでも独自にテレマティクスサービスをはじめています。例えば駐車場やレジャー施設の情報や天気予報などといったドライブに役に立つ情報はもちろん、トラブルを起こした時にロードサービスに繋げるものといった機能が出てきており、日々進化を遂げています。

現在、そしてこれからのテレマティクス

スマホ連携

画像出典:telematicsnews.info

現在ではスマートフォンとの連携もでき専用のアプリの導入可能にするコネクテッドカーとも呼ばれるインフォテイメントシステム系のテレマティクス技術(代表的なものは、アップルCarPlayやアンドロイドオート)が登場したり、大きなテレマティクス技術として自動運転化なども進められています。この自動運転に関しては4ステップまであり、レベル1から「特定機能のみの自動化」「複合機能の自動化」「半自動運転」「完全自動運転」とあります。一般公道を走る市販車はまだありませんが、無人ダンプや軍事車両などには導入されており、2020年後半を目処にレベル3の半自動運転車を日本での実現を目指しています。この技術が世に出れば高齢者による自動車の事故の減少や渋滞削減、CO2の削減などが見込まれ、これまでの自動車が運転するものという概念自体が変わり、テレマティクスが自動車のあり方自体も変えてしまう革命的なこともすぐそこまで迫っています。

■コネクテッドカー(インフォテイメント系テレマティクス)に関するまとめ記事

不安な声

使い方のよってはとても便利なテレマティクス技術ですが、技術進歩のスピードの速さに不安な声もあがっています。その中心課題としては、自動車の運転中に運転手の注意が運転行為から逸らされないのか、という点です。今後カーナビによる音楽やゲームをダウンロードできる娯楽の強化を検討している企業もありますが、そういった企業も運転以外のことに注意が向いてしまうことへの対策を考慮することが求められています。
グローバルな視点からは、国によって様々な規制があることにより国際的な普及を即時的に後押しするのが難しい、という意見もあるようです。

■自動運転の実現のための課題

まとめ

テレマティクス

テレマティクスについての技術が進めば近い未来自動運転車や渋滞の状況をリアルタイムに知れるカーナビなどの普及により、より快適なカーライフが過ごせることが予想されます。今後の技術の進歩にぜひ注目していきたいですね。

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