ホンダが進める自動運転技術「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を徹底解説

 
ホンダの自動運転技術「Honda SENSING(ホンダセンシング)」をご紹介します。自動運転技術についてのニュースが連日取り沙汰され、だいぶ耳馴染みのある言葉になってきており、自動車メーカー各社はその技術に日々磨きをかけてきています。また、自動運転技術といえば日本では日産の「プロパイロット」をイメージする方も多いかと思いますが、今回は最近話題のホンダの自動運転技術「ホンダセンシング」を徹底解説!

自動運転技術とは?

まず自動運転技術とは、車に搭載された多数センサーとそのデータを用いてドライバーの運転をアシストする技術です。
自動運転ではテスラ・モーターズや日産が知名度としては高いですが、ホンダも「Honda SENSING(ホンダセンシング)」という自動運転の機能を組み合わせたパッケージとして搭載する車を開発しています。
ここからは、この「Honda SENSING(ホンダセンシング)」の具体的な技術内容について紹介していきます。

ホンダ センシング

「Honda SENSING(ホンダセンシング)」とは?

「Honda SENSING(ホンダセンシング)」は現在8つの機能からなる自動運転システムとして、2014年に発表されました。
システムは、フロントグリル内のミリ波レーダーとフロントウインドウ内上部の単眼カメラの2つのセンサーを利用して路面・標識・物体を認識します。ミリ波レーダーは電波の反射率が低い歩行者まで検知対象を持ち、単眼カメラは車両前方約60mまでの物体(車・障害物・歩行者)の属性と大きさの判別が可能です。センサーが取得したデータによって、アクセル・ブレーキ・ステアリングを合わせて制御します。

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では次に、8つのそれぞれの機能を見ていきます。

機能1 「衝突軽減ブレーキシステム(CMBS)」

衝突の危険があるときに自動でブレーキを行うシステムです。
前走車両や歩行者、対向車両(二輪車と自転車を除く)と自車の間に5km/h以上の速度差があれば動作を行います。
また、歩行者や対向車に対しては、自車の速度が80km/hまで作動で作動します。
システムとしてはミリ波レーダーにより前方100mの物体を検知し、雨・霧・雪・夜間などの条件であっても、その感知に影響を受けにくい仕組みになっています。
システムの動作は三段階あり、危険の度合いによって動作が異なります。危険の度合いが大きくなるに従い、段階が上がっていきます。
 1.音と警報
 2.音と警報と体感警報(シートベルトの弱い引き込み)と軽いブレーキ
 3.音と警報とシートベルトの強い引き込みと強いブレーキ

※体感警報はEプリテンテョナー(pre tensioner)の機能で、衝突のおそれがあるとシステムが判断した場合には、運転席シートベルトを引き込み、衝突直前にはEプリテンショナーはシートベルトを強く引き込みます。
※CMBS=Collision Mitigation Brake System

機能2 「歩行者事故低減ステアリング」

車線を単眼カメラによって認識する中で、車線を逸脱して歩行者と衝突するおそれがあると判断された場合、自動でステアリング制御を行って衝突を回避しようとする機能です。約10〜40km/hの走行中に作動をします。なお、このシステムは世界で初めて採用されました。
路面が濡れていると、路面が反射して車線判別が難しくなることから、ワイパーの動かす速度によりシステムがキャンセルされます。

機能3 ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)

前走車との車間距離を一定に保ちつつ、運転者が設定した速度で前走車を自動で追従する機能です。これにより、運転者の疲労軽減と同乗者の快適性も向上します。最低速度は30km/hですが、渋滞中などは0km/hまで作動します。

機能4 「車線維持支援システム(LKAS)」

65〜100km/hで走行中に、自車が車線の中央にとどまるようにステアリング制御する機能です。主に高速道路などでの運転負荷軽減を目的とします。
高速道路では路面の凹凸や横風などにあわせて細かいハンドルの操作が必要となり、運転者の負担も大きくなります。走行車線は単眼カメラにより検知します。LKASはカメラからの映像の中から「車線としての特徴を持つ線」を見つけ出すことによって、曲がった車線・二重破線の車線も認識することで機能しています。また車線を外れそうになる場合、マルチインフォメーション・ディスプレイ内の表示とステアリンク゛振動による警告を行います。このシステムによって運転時のドライバーの操舵運動量(Honda調べ)約50%低下します。

機能5 「路外逸脱抑制機能」

この機能はステアリング制御を行うことによって車体が車線から逸脱しないように支援する、日本で初めて採用されたシステムです。
約60~100km/hで機能し、逸脱のおそれがあればステアリング振動で運転者に注意を促し、回避操作が無い場合には自動でステアリング制御することで逸脱を防ぎます。逸脱量が大きいと予測された場合には、ステアリング制御と同時にブレーキ制御も行います。このシステムもLKASと同様に単眼カメラで車線を認識することにより機能しています。

機能6 「誤発進抑制機能」

停車中や10km/h以下で走行している場合に、運転者による急なアクセルペダルの踏み込みがあった場合、誤発進とシステムが判断して発進を抑制します。
このシステムはミリ波レーダーによって前方に存在する物体を認識することで機能しています。システムが作動した時、同時にマルチインフォメーション・ディスプレイと警報によって運転者に伝えます。

機能7 「先行車発進お知らせ機能」

先行車が発進した時、自車が動いていなければ警報とマルチインフォメーション・ディスプレイの通知により運転者に伝えるシステムです。
渋滞・一時停止・信号待ちの場合に用いられます。このシステムもミリ波レーダーの検出によって機能します。

機能8 「標識認識機能」

単眼カメラによって認識された映像から、道路の標識を認識してモニターに表示する機能です。このシステムにより運転者の標識の見逃しを防ぐことができます。

また、自動運転機能として現在開発中のものとしては「トラフィックジャムアシスト」があります。このシステムは渋滞時に動作するもので、渋滞時に特化した自動運転の機能として発表されています。内容としては、渋滞時に前方車の追従と車線の中心を走行する機能です。

「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を体験した方の声

日産の自動運転技術同様に、ステアリングから手を離して高速を走行できるのはやはり感動的なようです。

「Honda SENSING(ホンダセンシング)」搭載車

現在「Honda SENSING」が搭載されているのは、以下の車種となっています。

「レジェンド」

ホンダ レジェンド

画像出典:honda.co.jp

「アコード」

ホンダ アコード

画像出典:honda.co.jp

「オデッセイ」

ホンダ オデッセイ

画像出典:honda.co.jp

「ヴェゼル」

ホンダ ヴェゼル

画像出典:honda.co.jp

「ステップワゴン」

ステップワゴンには、「歩行者事故低減ステアリング」の装備はありません。
ホンダ ステップワゴン

画像出典:honda.co.jp

「ジェイド」

ホンダ ジェイド

画像出典:honda.co.jp

現在は完全な自動運転とまではいかないものの、このように運転のアシスト技術から段階を踏んで、徐々に完全な自動運転車が登場することになるのでしょうか?今後もホンダから「Honda SENSING」搭載車の増加と、またその技術の進歩にも期待を寄せたいですね。

記事・画像出典:honda.co.jp
画像出典:youtube.com

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