【ポルシェ911の歴史】GT2を振り返る【連載記事】

1995年に、Type993のターボモデルをベースに初めてラインナップされたのがGT2です。通常のターボに較べて、エンジンの高出力化、ブレーキの強化、サスペンションのチューニングなどが行われた他、駆動方式も4WDからRRに変更されています。

Type993 GT2

ポルシェ911 Type993 GT2
最初のモデルであるType993 GT2はその名の通り、レースにおいてGT2クラスに参戦するためのホモロゲーションモデルとして誕生しました。
外観はRSと同様のフロントスポイラーと、エアスクープを持つ大型のリアスポイラー、そしてリベット留めされたオーバーフェンダーが特徴です。室内も仕向地によって仕様がことなるケースもありますが、RSと同様にドア内張りなどが簡素化されています。
搭載されるM64型エンジンは911ターボと較べて出力が高められており、430馬力バージョンと450馬力バージョンが販売されました。出力が向上しながらも駆動方式がRRになっていることで、サーキットなどでの限界領域の走行では乗り手を選ぶモデルになっているのは間違いありません。しかし、通常の走行ではフロントの回頭性や素直さも感じられ、964までのターボモデルと似たフィーリングも感じました。
総生産台数が194台、そのうち75台がロードゴーイングモデルとして販売され、7台は右ハンドル仕様とされました。
2000年代初頭には専門店の店頭に並ぶこともあったのですが、今日ではもはや幻のモデルとなっています。

Type996 GT2

ポルシェ911 Type996 GT2

画像出典:total911.com

2001年にはType996をベースとしたGT2が誕生しています。外観での差異はType993 GT2ほどの差はなくなりましたが、駆動方式をRRにしたうえでエンジン出力を向上させている点は引き続き共通しています。
登場初期のエンジン出力は462馬力、その後ECUのセッティング変更にて483馬力まで出力が向上するとともにPCCBが標準装備となりました。

Type997 GT2

ポルシェ911 Type997 GT2

画像出典:total911.com

Type997においても2007年よりGT2がラインナップに追加されています。インテリアの仕様は997 GT3とほぼ同じとされた他、サスペンションセッティングはサーキット走行を意識したものへと変更されています。
エンジン出力は更に向上して530馬力を発生、この車を駆ってヴァルター・ロールはニュルブルクリンクにて7分32秒のラップタイムを刻んでいます。
外観では、Type997 911ターボではフロントバンパー両サイドに配置されたフォグランプを廃止し、エアインテークを拡大しています。リアスポイラーも固定式の大型のものへと変更され、リアバンパーもエアアウトレットを持つ、迫力のあるデザインへと改められました。

Type993 GT2 RS

ポルシェ911 Type993 GT2 RS

画像出典:total911.com

Type997 GT2において初めてラインナップされたのがGT2 RSです。ベースモデルと比較して出力を90馬力も向上させた620馬力とし、更にCFRP製のフロントフードなどを採用することによって70kgの軽量化も実現しました。
これにより、ニュルブルクリンクのラップタイムは7分18秒まで短縮し、当時のR35GT-Rのタイムを上回っています。

Type991 GT2

ポルシェ911 Type991 GT2

画像出典:total911.com

最新のType991でも、GT2と思われる車両のロードテストの模様が伝えられるなど、ノーマルの911ターボに飽きたらない顧客層に向けて、引き続きラインナップされていく予定です。

記事・画像出典:Total911

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