スズキの燃費不正はいい不正だったのか?前代未聞の燃費不正問題を振り返る

 
三菱自動車から始まった国産メーカーの不正燃費問題。スズキ自動車も、国が定めた燃費測定方法とは異なる手法を利用していたことが明らかになったのは2016年の大きなニュースとなりました。ですが、三菱自動車の一件とは収まりどころが違う結果に...。今回は、スズキの不正燃費問題を今後の展開とともにご紹介していきます。

スズキでは燃費データが良くなってしまった

燃費をよく見せるために不正を働いたということで世間からバッシングを浴び、日産に買収されるという結果になった三菱自動車。一方で、スズキ自動車は実際に正しい測定方法で再計測を行ったところ、なんと現カタログよりも燃費数値が高く、良い測定結果となってしまいました。一体、スズキ自動車に何があったのでしょうか。

スズキ 不正燃費問題

画像出典:caradvice

燃費不正だけど高い評価?

燃費不正として取り上げられたのが、スズキ自動車の販売している14車種とOEM車12車種の合計26車種。
スズキ自動車はこの該当の車種を、通常屋外で車を走らせ走行抵抗値を測定するところを、屋内の風洞試験室にて空気抵抗やタイヤやブレーキなどの走行抵抗値を割り出して試験を行っていたとのことで、実際に走行して計測を行っていなかったそうです。これにより、実際の燃費数がカタログと誤差を生んでいるとの指摘を受け、再度正確な試験行い、そのデータを5/31に報告しました。しかしその結果が、現在カタログに記載をしていた数値よりも高い燃費値が出てしまっていたという前代未聞の結末を迎えたという訳です。

意図的ではない不正燃費

そもそも、本来の燃費の測定の仕方は、実際の運転状況と同じ環境下で測定され、エンジンも温まってない状態(コールドスタート)時の状況も燃費電帯の25%分に加算されます。スピードも80km/hを最高速度にして測定し、約8kmの距離を走行します。2016年5月18日に燃費測定方法の不正が発覚した際の謝罪会見では「燃費を意図的に不正燃費にしたわけではない」と説明をしていましたが、実際に高い燃費になるとはスズキ自動車自体も想定外ではないのでしょうか?
このことを受けて一部の人からはスズキを高評価する声すら上がっており、三菱自動車とは風当たりが異なる結末を迎えています。

スズキ 不正燃費問題

画像出典:suzuki

株価も上昇

この燃費不正の事実が発覚してからは、この結果を好感して株価も上がる事態になり、「カタログよりも燃費性能が良いスズキ」として市場から評価がされているのが分かります。

スズキ 不正燃費問題

画像出典:yahoo

主な燃費誤差があった車

「アルト エコ※2013モデル」(カタログ燃費値35km/L)

スズキ アルト エコ 01

画像出典:wikipedia

▲実燃費35.3km/L

画像出典:pakwheels

「ワゴンR」(カタログ燃費値35km/L)

スズキ 不正燃費問題
▲実燃費34km/L

画像出典:suzuki

「ハスラー」(カタログ燃費値32km/L)

スズキ 不正燃費問題
▲実燃費33km/L

画像出典:suzuki

今後のスズキ自動車

スズキ自動車の鈴木修会長は、謝罪と合わせて今後も該当車種の表記を変えて製造と販売は行っていくとのことです。今回、スズキ自動車が不正燃費測定とされた方法は、実は欧州ではごく普通に認められている手法ではあるそうです。不正をした事実に変わりはありませんが、そんな背景があってかなくてか、どこか許せてしまう今回の一件。今後は偽りのない自動車メーカーとして世界で注目を浴びて欲しいところです。

スズキ燃費不正 01

画像出典:suzuki

不正燃費が発覚した際の会見動画

画像出典:youtube

ネット上では様々な声も

カタログ値よりも燃費が良いという前例のない不正問題は、未だに話題が尽きません。また、国土交通省は燃費測定の不正行為を防止するために、保安基準に燃費に関する規定を2018年から新たに設定しています。不正行為が行われた場合は保安基準を違反したことになり、型式指定を取り消すことが可能に。今後、自動車メーカーの燃費測定がよりシビアに行われることになるでしょう。

各社の不正問題を振り返る

三菱

三菱自動車は、燃費不正問題の再発防止のために社員専用の研修施設「過ちに学ぶ研修室」を開設。”不正燃費に陥った”経緯などを振り返る社員研修プログラムを作成するなど、問題の風化を防ぐ狙いがあるようです。

三菱 燃費不正

画像出典:businesslive

日産

スバル

神戸製鋼

記事出典:vidalatinasd

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