【ポルシェ911の歴史】レースカーにおける軽量化の追求【連載記事】

これまでも軽量化モデルについて何回か特集してきましたが、911から派生したレースカーを含めて、車重が1トン以下の7台のモデルを確認しながら軽量化の追求とその成果について確認してみます。

911S (Bシリーズ):995kg

911S (Bシリーズ):995kg
”ナロー”における軽量モデルとしては911Rが有名ですが、1968年から1969年の1年間のみ販売されたBシリーズの911Sも911Eの1,020kgに対して995kgと、1トン以下の重量にとどまっています。

Carrera 2.7 RS Lightweight:975kg

Carrera 2.7 RS Lightweight:975kg
73RSの中でもオプションコードM471であるSportモデルはより多く販売されたTouringモデルよりも軽量なボディーシェルを用いたり、ウィンドウの厚さを薄くすることなどで約100kg程度軽く仕上がっています。

911 SC RS: 940kg

911 SC RS: 940kg
プロドライブの手によりロスマンズカラーをまとってラリーに参戦したSC RSは、ターボのボディーと足回りを用いて開発されました。
水平対向6気筒エンジンは機械式燃料噴射装置と935用のシリンダーヘッドを組み合わせ、圧縮比を10.3:1にすることで255馬力を発揮しました。
ボディーパーツは前後バンパーはFRP製、ドアはアルミニウム製とされています。

Carrera 3.0 RS/RSR:900kg

Carrera 3.0 RS/RSR:900kg
1974年に登場したCarrera 3.0 RS/RSRはワイドフェンダーなどを装備しながらも73RSから更なる軽量化も実現しています。
軽量化はボディーシェルやフェンダーパネルなどに留まらず、室内のカーペットも軽量カーペットを用いたり、レース用のベースカーとして快適性を損なってまでも徹底されました。そのためRSでさえも、レースカーであるRSRと同じ重量に抑えられています。

Carrera RSR Turbo 2.1:825kg

911 R:815kg
911初のターボチャージドエンジンを搭載したレースカーがCarrera RSR Turbo 2.1です。
自然吸気エンジンと比較して補機類が増え、重量増に繋がりそうなターボエンジン搭載車でも、レースカーともなればここまでの軽量化が実現できていました。

911 R:815kg

911 R:815kg
簡素化されたテールライトやFRP製のボディーパネル、アクリル製のウィンドウやマグネシウム製のパーツを用いるなどで軽量化が徹底された911 Rは815kgと、Type 991における911 Rの3分の2以下の重量です。
もっとも、安全装備など時代背景やターゲットが全く異なりますので単純比較は出来ません。

935 ‘Baby’ :748kg

935 ‘Baby’ :748kg
DRMのディビジョン1では935/77が圧倒的な強さを発揮したことにより、ワンメイク化に近い様相を呈し、それに対してTV局はディビジョン2のみを放送したいとの意見を表明します。
それに対してポルシェは急遽、ディビジョン2向けのレギュレーションにあわせ、ターボ係数1.4を掛けても2リッター以下になるように排気量を1,425ccに設定します。出力は370馬力を発揮し、ザクスピード・フォードやシュニッツァー・BMWを相手に参戦2戦目のホッケンハイムでのレースでは、ジャッキー・イクスのドライビングにより後続に3秒の差をつけてポールポジションを獲得します。実際のレースでも2位に50秒のタイム差をつけて優勝を飾りました。
似たような逸話は90年代のグループCレースにおけるTV放映の協力金を支払わないことで、映さないように画策されたことに怒った日産の町田氏が、燃費を無視してレースをリードすることで結果的に相手を折れさせた話にも通じます。

記事参照元:Total911

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