5シリーズの「シリーズ」ってどんな区分?命名方法のまとめ【BMW編】

 
今年で創立100周年を迎えた自動車界の重鎮BMWですが、長きに亘り同社が車種名に使ってきた「シリーズ」は一体どんなルールで区分がされているかご存知でしょうか?なんとなくわかるけど詳しくは知らない方がほとんどかと思います。今回は「BMWのシリーズ」についてまとめましてみました。

BMWのシリーズとは?

BMWの車種名に取り入れられている「シリーズ」は、競合他社のメルセデス・ベンツでいうところの「クラス」と同じ意味合いを持ちます。メルセデス・ベンツではアルファベットを用いてクラス分けしており、BMWも同様に数字やアルファベットを用いて車種名を分けています。その基準もメルセデス・ベンツ同様に車のボディサイズ、エンジンの排気量や車体のグレード等となっており、メルセデス・ベンツとの違いとしては、シリーズの中でも更にランク分けがなされている点です。

この「シリーズ」というランク付けをすることによって、BMWを購入する顧客にとって目的にマッチした車選びができるようにとの配慮が背景にはあるようです。販売価格については1シリーズが一番リーズナブルとなり、その後は数字が大きくなることにつれ価格が上がっていきます。また最初のシリーズの頭数字は車格やグレードを意味し、単純に価格同様に1から順に上がるにつれ上級車種となりスペックの大きさも数字で表現しています。

※例:528iは、「5」シリーズの2000cc、8AT仕様のフューエルインジェクション(電子制御の燃料噴射システム)という意味の「i」を入れた名称になります。

BMW 5シリーズ

画像出典:bmwblog

シリーズ一覧

現在展開されているシリーズ一覧と、概ねのその区分基準は以下の通りとなっています。

5シリーズ 633万円〜(価格)/2,496cc(総排気量)/4,915mm(全長)
4シリーズ 517万円〜(価格)/4,670cc(総排気量)/4,915mm(全長)
3シリーズ 427万円〜(価格)/1,995cc(総排気量)/4,645mm(全長)
2シリーズ 457万円〜(価格)/1,498cc(総排気量)/4,350mm(全長)
1シリーズ 300万円〜(価格)/1,498cc(総排気量)/4,340mm(全長)
7シリーズ 1000万円〜(価格)/2,997cc(総排気量)/5,250mm(全長)
6シリーズ 1415万円〜(価格)/4,394cc(総排気量)/4,895mm(全長)
8シリーズ 1999年まで販売。なお、復活が予想されているBMWフラッグシップモデル
iシリーズ 598万円〜(価格)/647cc(総排気量)/4,010mm(全長)(※i3)
1966万円〜(価格)/1498cc(総排気量)/4,690mm(全長)(※i8)
Mシリーズ 700万円〜(価格)/3,245cc(総排気量)/4,035mm(全長)
Xシリーズ 992万円〜(価格)/2,979cc(総排気量)/4,925mm(全長)
Z4シリーズ 596万円〜(価格)/1,997cc(総排気量)/4,255mm(全長)

5シリーズ

基本的に搭載された機能を名称としているBMWですが、5シリーズはBMWにとって最初のシリーズです。始まりは1972年に初代となる5シリーズ「E12」が登場し、これをきっかけに3シリーズ「E21」、6シリーズ「E24」、7シリーズ「E23」など続々とシリーズ化されていきました絵。ちなみに5シリーズ以前の車種名はノイエクラッセ(1800/2000系)という名称でした。
※Eはイータエンジンを意味しています。

5シリーズの特徴

5シリーズでは5人乗りのセダン及びステーションワゴンタイプの乗用車であり、BMWの高級車といえば5シリーズという意見もあるほどBMWの長い歴史を語る上では欠かせない存在です。
価格はおよそ600万円台という低い設定であり、3シリーズの上位クラスとしてBMWの「顔」とも呼べる存在です。また、この5シリーズのライバル車はメルセデス・ベンツのEクラス、アウディA6、などの高級セダンのためどのシリーズよりも早く自社の最新技術を取り入れる傾向があります。欧州でのクラス分けでは「Eセグメント」と位置づけられています。

エンジン 直列6気筒DOHC
ボディサイズ 4,915mm(全長)×1,860mm(全幅)×1,490mm(全高)
総排気量 2,496cc

BMW 5シリーズ
▲5シリーズ「523i」

画像出典:priceadvices

BMW「5シリーズ」最新モデル情報

4シリーズ

元々、3シリーズで扱っていたクーペモデルやカブリオレモデルが2013年から3シリーズを外れ、新たに4シリーズという形でクラス分けされるようになりました。2シリーズよりも車体全体が大きく他のクラスよりも滑らかなボディラインが特徴的です。

エンジン 直列4気筒DOHCターボ
ボディサイズ 4,670mm(全長)×1,825mm(全幅)×1,395mm(全高)
総排気量 1,997cc

BMW 4シリーズ
▲4シリーズ「420iクーペ」

画像出典:wikipedia

BMW「4シリーズ」最新モデル情報

3シリーズ

5シリーズと同様にBMWの中心的なモデルで、メルセデス・ベンツのCクラスがライバルとなっています。アメリカではスモールセダンとしてベストセラーになるなど人気が高く年間販売台数は10万台以上となっています。エンジンタイプはガソリン、クリーンディーゼル、ハイブリッドの3種類から選択可能としており、人気が高い理由として程よいボディの大きさとゆったりとした車内空間がちょうどいいバランスであるとされています。ラインナップは4ドアセダン、ツーリング(ワゴン)、グランツーリスモ(ハッチバック)、アクティブハイブリッド3、PHV(プラグインハイブリッド)の「3シリーズeDrive」などユーザーに合わせた車種を取り入れています。

エンジン 直列4気筒DOHCターボ (ディーゼル)
ボディサイズ 4,645mm(全長)×1,800mm(全幅)×1,440mm(全高)
総排気量 1,995cc

BMW 3シリーズ
▲3シリーズ「320d(※dはディーゼルエンジンの意味)」

画像出典:wikipedia

BMW「3シリーズ」最新モデル情報

2シリーズ

元々1シリーズで扱っていたクーペモデルとカブリオレモデルを、2013年に2シリーズとして分けたことが始まりでした。1シリーズと3シリーズの間となるコンパクトなボディサイズとして人気です。また、BMW初のハッチバック型FF車である「アクティブツアラー」が5ドアモデルと一見3シリーズのカテゴライズにみえるモデルも、ボディサイズから2モデルとして扱われています。

エンジン 直列3気筒DOHCターボ
ボディサイズ 4,350mm(全長)×1,800mm(全幅)×1,550mm(全高)
総排気量 1,498cc

BMW 2シリーズ グランツーリスモ
▲2シリーズ「218d アクティブツアラー」

画像出典:wikipedia

BMW「2シリーズ」最新モデル情報

1シリーズ

シリーズの中では、最も低価格の300万円台から購入することができることから、高い人気を誇るシリーズです。コンパクトなボディサイズ・乗車した際の乗り心地などからも最も国産車に似ているモデルとなり、BMWの入門シリーズとして購入される方も多いです。なお、1シリーズの特徴としてはBMW伝統の後輪駆動式(FR)が採用されている点です。

エンジン 直列3気筒DOHCターボ
ボディサイズ 4,340mm(全長)×1,765mm(全幅)×1,440mm(全高)
総排気量 1,498cc

BMW 1シリーズ
▲1シリーズ「118i」

画像出典:wikipedia

BMW「1シリーズ」最新モデル情報

7シリーズ

BMWのフラグシップグレードとなる7シリーズは高級セダンとして他のシリーズとは一線を画したクラスとされています。ライバルとされているのはメルセデス・ベンツのSクラスやジャガーのXJ。

エンジン 直列6気筒DOHCターボ
ボディサイズ 5,250mm(全長)×1,900mm(全幅)×1,485mm(全高)
総排気量 2,997cc

BMW 7シリーズ
▲7シリーズ「740Li(※Lはロングホイールベースの略)」

画像出典:wikipedia

BMW「7シリーズ」最新モデル情報

6シリーズ

2シリーズや4シリーズ同様にクーペやカブリオレ、最近ではグランクーペなどのラインナップを揃える6シリーズ。このモデルも7シリーズ同様に他のシリーズとの差別化され、販売価格は1000万円台の高価格であるほか、7シリーズと肩を並べるスポーティーかつ上品な雰囲気を持ち合わせています。6シリーズの誕生は元々1999年まであった8シリーズの後継という立ち位置から始まっています。

エンジン V型8気筒DOHCツインターボ
ボディサイズ 4,895mm(全長)×1,895mm(全幅)×1,365mm(全高)
総排気量 4,394cc

BMW 6シリーズ
▲6シリーズ「650iカブリオレ」

画像出典:wikipedia

BMW「6シリーズ」最新情報

8シリーズ

1990-1999年まで販売を行っていたBMWフラッグシプモデル。そのサイズはBMW史上最大のボディサイズとなり4780mm(全長)×1855mm(全幅)×1349mm(全高)でした(ホイールベースは2684mm)。フラッグシップモデルということもあり値段も高く設定され最も低いグレードの840Ciで1050万円でした。この8シリーズが販売終了後、6シリーズがフラッグシップモデルとしてBMWを支えてきましたが、2020年に「8シリーズ」が復活するのではないかと噂が出てきています。

BMW「8シリーズ」
▲1999年に販売を終了した初代「8シリーズ」

画像出典:wikipedia

噂されるBMW「8シリーズ」復活に関する情報

iシリーズ

BMWが電気自動車とプラグインハイブリッド(PHV)のカテゴリーとなるiシリーズ。現在では電気自動車の「i3」とプラグインハイブリッドの「i8」の2モデルが存在し、どちらもボディにはカーボン素材を採用したことで軽量化され燃費を含めた走行性能にも優れています。また、「i8」は廃止された8シリーズを継承した形になり、車種名に「8」を採用しています。

エンジン 直列2気筒DOHC8バルブ+モーター(※i3)
直列3気筒DOHC12バルブターボ+モーター(※i8)
ボディサイズ 4,010mm(全長)×1,775mm(全幅)×1,550mm(全高)(※i3)
4,690mm(全長)×1,940mm(全幅)×1,300mm(全高)(※i8)
総排気量 647cc(※i3)
1498cc(※i8)

BMW iシリーズ
▲iシリーズ「i3」

画像出典:wikipedia

BMW iシリーズ
▲iシリーズ「i8」

画像出典:wikipedia

BMW「iシリーズ」最新モデル情報

Mシリーズ

BMWのレーシングカー専門分野となるMシリーズは、BMWのチューニング子会社「M」が開発に取り組んでおり、シリーズ名にもその名が刻まれています。ハイパフォーマンスモデルとして、1,3,5,6シリーズで展開をされています。

エンジン 直列6気筒DOHC
ボディサイズ 4,035mm(全長)×1,740mm(全幅)×1,280mm(全高)
総排気量 3,245cc

Mシリーズ
▲Mシリーズ

画像出典:wewebcars

BMW「Mシリーズ」最新モデル情報

Xシリーズ

Xシリーズは、各カテゴリー(1,3,4,5,6シリーズ)のSUV車として分けられていますが、BMWではSUVのことをSAV(スポーツアクティビティビークル)と呼ばれており、4WDでもBMW本来の走行を楽しむことができるという位置づけがされています。シリーズ名である「X」は、搭載しているX-DRIVE(電子制御4輪駆動システム)から取った名称です。

エンジン 直列6気筒DOHCターボ
ボディサイズ 4,925mm(全長)×1,990mm(全幅)×1,700mm(全高)
総排気量 2,979cc

Xシリーズ X6
▲Xシリーズ「X6」

画像出典:wikipedia

BMW「Xシリーズ」最新モデル情報

Zシリーズ

BMWのロードスターとして位置づけされるZ4シリーズ。1989に「Z1」が誕生してから様々な改良が施され2002年に「Z4」が登場しました。シリーズ名の「Z」はドイツ語でZukunft(未来)という意味を持ちます。

エンジン 直列4気筒DOHCターボ
ボディサイズ 4,255mm(全長)×1,790mm(全幅)×1,280mm(全高)
総排気量 1,997cc

BMW Z4シリーズ
▲Z4シリーズ「E89」

画像出典:wikipedia

BMW「Zシリーズ」最新モデル情報

まとめ

BMWではその車体の形状や大きさ、スペックの違い等で大きくシリーズ分けされています。メルセデス・ベンツ同様に、シンプルにカタログを見た時にどんな車なのかが車体名で表しているのがわかります。また数字やアルファベットで表記するのは、高級車だからこそのこだわりというのもあるのかもしれません。

記事出典:carthrottle.com

他メーカーの命名ルールを確認してみよう

一緒によく読まれている記事

買取より高く売りたいなら個人売買

注目のまとめ記事

この記事に関して報告をする