ATとMTの違いは?トランスミッションの種類と仕組みを徹底解説!

 
トランスミッションの種類と仕組みはご存知でしょうか? 一般的にはMTとATに大別されますが、実際にはもっと細かい区分分けがあります。今回は様々なトランスミッションの仕組みと特徴を種類別にわかりやすく解説していきます。

そもそもトランスミッションとは?

トランスミッション

トランスミッション(transmission)は、日本語だと「変速機」「変速機構」と訳すことができます。エンジンの動力を適切なトルクと回転速度に変速するためのもので、きちんと車を走らせるためには非常に重要な役割を果たします。

マニュアルとオートマの違いを簡単に言えば、この変速を手動で行わなければならないのがマニュアル車、自動で行ってくれるのがオートマチック車です。最近はオートマが増えてきましたが、マニュアルもいまだに根強い人気があります。免許取得時には頑張ってマニュアル車で取得したという方もいらっしゃるかもしれませんね。

トランスミッションの種類

車のスペックを調べているときに目にする、MT・AT・DCT・CVT・AMTなどの文字。これらはトランスミッションの種類を表すものですが、その違いを詳しく知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。

ここからは種類別にトランスミッションの仕組を説明していきます。

マニュアルトランスミッション

マニュアルトランスミッション

画像出典:www.flickr.com

マニュアルトランスミッション(MT)は、手動でギアチェンジを行うように作られたトランスミッションを指します。ミッションと呼ばれることもあります。

MTの歴史

自動車が開発された頃は、すべての車がMT式でした。そのうえ、当時は「ダブルクラッチ」と呼ばれるギアチェンジの際にクラッチを二度踏まなければならない仕組みとなっていました。
クラッチを踏んでギアをニュートラルに入れてからクラッチを一度戻し、アクセルを踏んで回転数を合わせた後、再度クラッチを踏んでギアを入れる動作が必要だったのです。


▲ダブルクラッチのやり方(動画)
これを簡略化し、効率的にギアチェンジを行えるような仕組みが開発されたのが1920年代。アメリカのキャデラック社が開発したフルシンクロメッシュ方式によって1回クラッチを踏むだけでギアチェンジが可能になり、以降広く使用されるようになりました。現在流通しているMT車はこのフルシンクロメッシュ方式になります。

フルシンクロメッシュ式MTの仕組み

フルシンクロメッシュとは、MTにおいて回転数が異なる回転軸同士でも滑らかに同期させるための仕組みを言います。
フルシンクロメッシュ

このようなコーン型の円盤を設置し、それらが互いに摩擦し合うことで、自然と回転数が調節されます。これは初期型のもので、現在はさらに効率的な仕組みが作られていますが、当時は画期的な発明でした。
歯車を常時噛み合わせた状態にしておくことで、スムーズにギアチェンジができるようになっています。

オートマチックトランスミッション

オートマチックトランスミッション

画像出典:www.flickr.com

オートマチックトランスミッション(AT)とは、ギアチェンジを自動で行うタイプの変速機です。オートマと呼ばれることもあります。

ATの歴史

AT車は、1940年ごろからアメリカで普及し始めましたが、日本で初めて量産車に搭載されたのは1959年に登場したトヨタの「マスターライン」(トヨグライド)でした。このときは2速半自動ATで、大きなパワーが必要な場合は手動で1速に入れなければなりませんでした。
トヨタ トヨグライド

画像出典:www.toyota.co.jp

その後、1968年に3速フルATをホンダが自社開発。「ホンダマチック」と名付けられたこのAT以降、1981年にはトヨタが「ECTシステム」を、1989年には日産がトルクコンバーター式5速ATを開発し、ATが多段化していくのです。

トルクコンバーター式ATの仕組み

ATにはいくつか機構方式によって種類があります。ここでは、そのうちトルクコンバーター式のATについて説明したいと思います。
トルクコンバーターとは、液体式クラッチのこと。MT車でいうクラッチが封入されたオイルに相当し、そのオイルの流れを利用して変速を行います。
トルクコンバーター方式

画像出典:puredieselpower.com

ATのギアチェンジには主に、油圧式と電子制御式の2つ、ギアチェンジの方式があります。前者は油圧を感知することでシフトアップのタイミングについて判断する仕組みです。もう一方はコンピュータ制御によりセンサーが感知した情報からギアチェンジを行う仕組みです。現在は電子制御式が多くなっています。

DCT、CVT、AMTの仕組み

DCTとは

デュアルクラッチトランスミッション

画像出典:www.carblogmy.com

DCTとは、デュアルクラッチトランスミッションの略で、ツインクラッチトランスミッションとも呼ばれます。仕組み的にはMTと同様なのですが、クラッチペダルがないために自動車免許ではATに分類されています。

MTと異なる点は、その名の通り、クラッチが2つあること。奇数ギアと偶数ギアで分けられていて、ギアチェンジの際に予め次のギアを準備しておくことができ、スムーズにギアチェンジを行えるのです。欠点としてはMTだと人力で行う部分を機械に任せることで部品数が多くなり、車両重量も重くなってしまうこと。ATより発進時にもたついてしまうといった苦労もあります。

CVTとは

CVT

CVTは、和訳すると無段変速機となります。連続的かつ無段階に変速比を変えられるため、最も効率の良いエンジン回転数で走行することができるのがメリットです。
燃費も良く、無段階のためスムーズに加速が行えることで変速ショックもありません。摩擦によって動力を伝達する仕組みなので伝達損失が大きくなってしまいますが、快適にドライブをすることができます。

AMTとは

AMT

最後に、AMTについてです。こちらはATのうち変速比の選択をドライバーが行い、それ以外の操作は機械が自動で行う仕組みを用いたものを指します。「セミオートマチック」と呼び、逆にすべて自動化されたATを「フルオートマチック」と呼んで区別することもあります。
AMTは、基本的な機構についてはMT車と同じです。シフトチェンジ時の変速ショックが大きく、あまり普及していないトランスミッション方式になります。

トランスミッションに関する口コミ

まとめ

トランスミッションについて、その種類と仕組みをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
時代が進むにつれ、ドライバーにとって運転のしやすい快適なトランスミッションが次々に発明されています。好みや運転のしやすさに応じて、最も自分にぴったりくるトランスミッションを選んでください。

トランスミッション

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