【ポルシェ911の歴史】レース・ラリーシーンでの活躍【連載記事】

ポルシェ911のレース活動といえば、現代においてはポルシェ カレラカップが最もメジャーなものではないでしょうか。イコールコンディションとされた911 GT3 Cupにおいて行われるレースは世界各国で開催されており、参戦台数も多い人気のシリーズです。
911 ラリー

耐久レース

911 ラリー
また、FIA 世界耐久選手権 LM-GTEクラスにおいても多くのType991 911 RSRが使用されるなど、ロードレースにおける活躍は周知の通りです。

ラリー活動の開始

911 ラリー
最近ではロードレースにおける活躍の印象が強い911ですが、古くからラリーに参戦しているのも事実です。
1965年にはヘルベルト・リンゲをドライバーに、コ・ドライバーにはペーター・ファルクの組み合わせによってモンテカルロ・ラリーに参戦すると総合5位で完走を果たしています。
ペーター・ファルクといえば、グループCカーでのレース華やかなりし頃は、ロスマンズのブルゾンを纏い、ノルベルト・ジンガーと共にレースの行方を見守っていた姿が印象に残っています。
本職のエンジニアとしても906から962までのレーシングカーの開発に関わるなどポルシェのレース活動で重要な役割を担っています。

モンテカルロ・ラリーの制覇

911 ラリー
1967年にはワークス体制でヨーロピアン・ラリー選手権にエントリーすると、ヴィック・エルフォードのドライブによりチャンピオンの座を手中に収め、更にその勢いをかって1968年のモンテカルロ・ラリーをも制覇しました。
この時、ヴィック・エルフォードには911 Tが、同時に参戦したパウリ・トイヴォネンには911 Sが託されています。パウリ・トイヴォネンはデルタ S4で命を失ったヘンリ・トイヴィネンの父です。
この911 Tはホモロゲーション上、車重を軽く出来る利点を活かすために選ばれ、911 Tとは名乗っていても、車両は911 Sをベースに開発されたものです。その為、古くは911 Tラリー、その後は911 T/Rと呼ばれました。この車両には160馬力、180馬力、210馬力の3種の水平対向6気筒2リッターエンジンが用意されましたが、最終的には180馬力のエンジンを搭載して勝利を収めています。

マニュファクチャラータイトルの獲得

911 ラリー
1969年にはビョルン・ワルデガルドがドライブし、モンテカルロ・ラリーを911 Sで制覇すると翌年のモンテカルロ・ラリーを今後は2.3リッターエンジンを搭載した911 S/Tで制覇、2位にはジェラール・ラルースの911 S/Tが入るなどの活躍により、この年のマニュファクチャラータイトルを獲得しています。
マニュファクチャラータイトルにおいて2位はアルピーヌ・ルノー、3位にランチアが入っているという事を考えると価値あるタイトルといえるでしょう。
ビョルン・ワルデガルドは1990年にはST165セリカGT-FOURをドライブしてサファリ・ラリーも制覇した、日本でも有名なドライバーです。
また、ジェラール・ラルースはその後、F1のラルースチームを創設するなど、こちらも日本と縁が深いですね。

ワークス体制の縮小と復帰

911 ラリー
1971年以降は参戦体制をプライベーターの支援に切り替え、ワークスはル・マン24時間レースに集中していきます。その間のラリーでの活躍はアルメラス・チームによるものであり、1978年のモンテカルロ・ラリーや1980年のツールド・コルスは彼らが制しています。
そして1978年、サファリ・ラリーに久しぶりにワークス体制の、マルティニカラーに彩られた911 SCで参戦すると2位と4位の成績を収めました。この車には73 RSと同型のダックテールスポイラーが装着され、エンジンルームには280馬力の水平対向6気筒3リッターエンジンが搭載されています。

ロスマンズカラーの登場

911 ラリー
その後も活動の中心はプライベーターによって行われ、中でもアルメラスチームは1981年のサンレモ・ラリーをワークス貸与の911 SCにて、ヴァルター・ロールのドライブにより優勝争いを演じています。ポルシェ・ワークスは時折、ラリーに関わらず、耐久レースにおいてもヨーストやダウアーを支援するなどの活動が見られます。
1984年にはロスマンズ・ポルシェ・ラリーチームが結成され、プロドライブと組んでヨーロッパ・ラリー選手権に参戦しました。ドライバーはヘンリ・トイヴォネン、この年は総合2位の成績を残しています。
その後は参戦車両を911をベースに4WDに改造されたラリー参戦専用車両である953や959に譲り、活躍の場もパリダカなどのラリーレイドを中心としました。

近年の活動

911 ラリー
近年はワークスチームがラリー選手権に参戦することはありませんが、ヨーロッパにおけるローカルラリーにはポルシェのワークスドライバーであるロマン・デュマが、GT3 RS 4.0をベースとした車両で参戦するなど、ターマックが主体のレースでは今でも活躍を続けています。

*注:開発の経緯、各種情報などについては諸説ありますが、ここでは記事参照元の情報を引用しています。

記事参照元:Total911/Stuttcars.com

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