ポルシェ911の歴史 空冷時代のリアスポイラー

ポルシェ911はそのRRという駆動形式だけではなく、独特のスタイルでも人気を誇っています。主な特徴はフロッグアイとも呼ばれたヘッドライト周りのデザインが有名ですが、リアスポイラーについてもその時代ごとにデザインを変えながら911のリア周りを印象付けてきました。

最初に登場したリアスポイラーは1973年式のカレラ2.7 RS、通称73カレラRSに採用された「ダックテール」スポイラーです。新たに210馬力の出力を誇る高性能エンジンを収納するエンジンフードに一体化して装着されたこのスポイラーは、サーキット走行時にもダウンフォースを生み出し走行安定性の向上に寄与しました。
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リアスポイラーの形状が変化するのはカレラRS3.0や初期の911ターボに装着された通称「ホエールテール」になってからです。鯨の尾を意味するこのニックネームはその名の通り、上部から眺めるとまさに鯨の尾のような形状に見えることからこの名称になりました。空力的にもエンジンフードと一体化したスポイラーにラバー製のリッドを装着することで面積を広げ、空力特性を更に向上させています。
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このラバー製リッドを折り返して改良したのが930型911ターボ後期型などに装着された通称「ティートレイ」と呼ばれるスポイラーです。この形状は次の964型にも引き継がれ、ターボやターボⅡ、そしてターボ3.6にも採用されました。964型911ターボにおいては他にも、限定車であったターボSやターボIMSAなどにはホエールテールも採用されていたのが興味深いポイントです。ただし、以前とは異なりカラーリングは全てボディー同色とされています。
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最終的にはカレラ2やカレラ4の電動スポイラーや、964RS3.8や993RSクラブスポーツ、GT2のようにウィングを分離した仰角の大きなスポイラーへと行き着きます。

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リアスポイラーは出力の増加とともに大型化され、同時に幅を拡大してきたリアタイヤと共にリア周りの安定性の向上に寄与してきたといえるでしょう。

出典Total911

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