DeNAも市場に、個人間シェアリングの普及促進をめざして提携を発表

 
Uberやタイムズなど近年様々なカーシェアリングサービスが誕生しています。DeNAも個人間カーシェアサービス「Anyca」を基に、IDOMとakippaとの提携を開始。成長市場となるカーシェアリングサービス市場の現状をお伝えしながら今後の展望を推察します。

これからのカーシェアリング事情

DeNAも市場に、個人間シェアリングの普及促進をめざして提携

個人間カーシェアサービス「Anyca」を提供しているDeNAは、中古車販売「ガリバー」を運営するIDOMと駐車場シェアサービスを運営するakippaとの提携を開始しました。中古車購入や駐車場シェアなど、個人間シェアリングの普及の提案をしていく方針です。
DeNA
基幹サービスとなるのはDeNAが提供している「Anyca」で、車に乗らない時間を手軽に貸し出せる、個人間の車シェア支援が特徴です。駐車場シェアサービスの「akippa」は、スマホなどの携帯端末で15分単位から個人の駐車場を予約・決算でき、移動しながら簡単に駐車場を探して利用することができます。

DeNAは、ガリバーでの車購入者を対象として、DeNAの「Anyca」や駐車場シェアの「akippa」の利用でポイントを付与するなどの特典を与え、利用を促そうとしています。これは、個人間シェアリングに焦点を当てて、車シェア・駐車場シェア・中古車販売を結ぶ仕組みづくりを図りました。今後、車シェアリングは業界の垣根を超えた参入が大きく進み、競争が激化する成長市場になると考えられています。

ライドシェアの代表選手Uber

Uberとはスマホのアプリも展開しているアメリカ生まれの配車サービスシステムです。現在60カ国で展開しており、普通のタクシーの他に登録ドライバーの自動車を配車できるというサービスです。日本でもこの2月にテストをしようとしたものの、一般登録ドライバーの配車は白タク行為にあたるということで、国交省から指導が入ったと言うニュースもありました。

とは言え有効な交通手段の少ない山間部などではこういったライドシェアは強みになるかもしれません。過疎化に加え高齢化が進むとされる地域では特に期待が寄せられますが、どこまで他人を乗せられるのか?など乗り越える壁は多そうです。

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出典元/Uber-tokyo

カーシェア(自動車のシェア)は徐々増加中

では街中ではどうでしょうか。ライドシェア(乗り合い)ではなくカーシェア(自動車のシェア)は徐々に増えています。カーシェアリングとはそのサービスを提供しているシステムの登録会員となり、所有しているクルマをその会員間で使用できるシステムです。一番有名なのはコインパーキングを展開しているタイムズでしょう。

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カーシェアリングの車両は駐車場などに駐車されており、そこからICカードの非接触型キーでロックを解除してクルマを使用します。使用後は指定パーキングステーションに戻すというやり方が一般的です。タイムズではタイムズのコインパーキングに駐車することがほとんどです。

カーシェアリングとカーレンタルとはどう違うのかというと、レンタルは会員になる必要がありませんが、事前に予約申し込みが必要であったり、金額がカーシェアリングに比べると高額です。
カーシェアリングは会員になれば何時でも何処でも使用できることが出来、料金も比較的安く、短い時間での利用も可能です。
ただしカーシェアリングはまだまだレンタカーほど浸透しているとは言いがたく、一部の利用者やビジネスユースで使われていることが殆どです。会員登録などの簡易化が進み、拠点数が増えればこれからの自動車の乗り方の選択肢の一つに加わることになるでしょう。少子高齢化がすすむ社会で、これからはクルマもシェアする時代になるかもしれません。

市場は拡大するとの予想

カーシェアの市場は急激に伸びています。2011年には10億円程度に過ぎなかった市場規模が2014年には154億まで成長しており、2020年には300億近くまで到達すると予測されています。会員数も順調に伸びており、2016年3月発表の会員数は前年比24%増の846,240人となりました。人口に対する普及率は0.64という数字です。これはカーシェアリングを世界で初めて実施したスイス普及率1.31%と比べると小さく見えますが、2013年には普及率0.33%にしか過ぎなかったドイツが2015年には1.2%にその規模を伸ばしていることから、今後世界レベルで急速にシェアを伸ばしていくとみられています。

カーシェア

画像出典:ecomo

大手メーカーも市場に参入

カーシェアの文化が浸透してくると当然新車販売台数は減少していきます。
これに危機感を抱いたのかBMWやフォードといった世界的な自動車メーカーがカーシェア市場に参入しています。BMWは「reachnow」というスマートアプリから1分単位で「ミニ」を借りることができるサービスを開始、フォードは乗り合いバス企業を買収し、ライドシェアサービスの提供を準備しています。

reachnow

画像出典:reachnow

中国の「滴滴出行(ディディ チューシン)」もいよいよ日本に上陸

滴滴出行

画像出典:zaobao

Uberと同様にアプリによる配車サービス(アプリ名:「滴滴」)を行っている中国「滴滴出行(ディディ チューシン)」も、2018年春に日本上陸します。日本では聞きなれない名前ですが、中国でのシェア数は尋常ではありません。

そもそも「滴滴出行(ディディ チューシン)」とはどんな企業?

「滴滴出行(ディディ チューシン)」は、中国で最も利用されている”タクシー配車サービスアプリ”で、アプリの利用者数は4億人近く、1日の乗車平均は2000万件(2016年10月調べ)にものぼります。配車サービスとして絶対的地位を築いてきたUberの利用者数を、わずか1年で塗り替えてしまったことで世界に衝撃を与えました。また、2016年にはUberの中国法人を買収したことで国内のライバル社が皆無に。世界のApple社も約1100億円の巨額出資を行った背景もあり、ここまで大きく成長を遂げています。

日本では第一交通産業と提携へ

そんな世界的にも注目される「滴滴出行(ディディ チューシン)」ですが、日本国内に導入するにあたり大手タクシー会社である”第一交通産業”と提携するとのこと。現段階では日本人向けというより、中国からの観光客向けに展開(全て中国語)され、東京や大阪、九州、北海道、沖縄といった人気エリアで配車サービスを提供していくそうです。Uberの配車サービスとほぼ変わらず、専用のアプリから出発地と目的地を入力することで利用可能。混雑時は、多くお金を支払えば優先的に配車されるVIPなサービスも展開していくとのことです。

白タクの犯罪被害は大丈夫?日本で流行る?

「滴滴出行(ディディ チューシン)」では、タクシーやハイヤーの他に自家用車などで配車サービスを行っているため、もちろん”白タク”が来る可能性もあります。白タク自体は、料金が安いことから利用者は多くいるようですが、どんなドライバーがやって来るかはわかりません。そのため、お金を騙し取られたり、白タクを装って誘拐などの犯罪行為が多発している現状もあるそうです。
UberX(自家用車タクシー)がようやく日本でも一部の地域のみに解禁されましたが、配車サービスアプリはまだ馴染みがないのも事実。ですが、犯罪被害を想定した安全対策を行えば、2020年に東京・オリンピックを迎える日本でも流行ることは間違いないでしょう。なお、「滴滴出行(ディディ チューシン)」のライバルは、Uberの他に日本交通がタクシー会社と運営している”全国タクシー配車”や、”タクシー東京無線”、”ライン タクシー”などが挙げられています。

画像出典:youtube

クチコミ情報

まとめ

カーシェア市場は今後ますます拡大していくでしょう。この背景には「所有」を豊かさの象徴とする価値観の崩壊とシェア文化の拡大があると思われます。無駄に車を持たずシェアすることは環境の維持にもつながり喜ばしいことですが、自動車メーカーは厳しい対応を迫られることとなります。車と人の付き合い方は今後数年で大きく変わる可能性を秘めています。

カーシェア

画像出典:photo-ac

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