エンツォの「友」が手がけた、世界でたった1台のフェラーリがオークションに出品!

17億円以上のフェラーリ

先日、本サイトで歴史に残る価格で売買された車たちをご紹介しました。そこで堂々の一位に輝いたのはフェラーリでしたが、またしても過去のフェラーリが高額で売買される可能性があります。

先日ご紹介した最も高価な車はフェラーリ・250GTOでしたが、今回話題にあがっているのは1962年のフェラーリ250GT・SWBベルリネッタスペシャルと呼ばれる、世界でただ1台だけのフェラーリです。今年の8月にオークションにかけられる予定だというこのフェラーリですが、1600万ドル(約20億円)程の値段になることが予想されています。

一体何がそんなに特別?

このフェラーリをデザインしたのはジュセッペ・ヌッチオ・ベルトーネという人物で、父ジョヴァンニが1912年に創業した「カロッツェリアベルトーネ」という自動車製造・デザインの会社で仕事をしていました。ヌッチオは才能にあふれていて、1960年台までにはヨーロッパの数多くのメーカーのデザイン等を手がけていましたが、フェラーリとは仕事をしたことがありませんでした。

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しかし、本心ではフェラーリの車たちに心を奪われていたヌッチオ。その情熱は止むことがなく、ついには1962年に自分でフェラーリ250GT SWBをオーダーします。ヌッチオが目指したものとは「究極のフェラーリ」で、当時同社で新人デザイナーとして働いていたジョルジェット・ジウジアーロと協力してその制作に取り組みました。
そうして出来上がったものが、今回のフェラーリ250・ベルリネッタスペシャルです。

ヌッチオはベルリネッタスペシャルを各地のモーターショーに登場させ、毎回大きな賞賛をもって受け入れられていました。しかしそれでもフェラーリからの音沙汰はなく、ヌッチオは他ならぬエンツォ・フェラーリ本人宛にクリスマスギフトを送ったのでした。
すると返ってきたのは1通の手紙。そこにはヌッチオの自動車への情熱を賞賛する文がしたためられ、「もしそう呼ばせてもらえるのなら ‐ あなたの友、エンツォ・フェラーリより」という言葉で結ばれていました。

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250GT・ベルリネッタスペシャルのその後

そのベルリネッタスペシャルは最終的にはヌッチオの手を離れ、数人のオーナーの元を経てカリフォルニアへ。そこでミュージシャンのオーナーにより13年間の間毎日運転され、合計100,000マイル近く走ったそうです。その後はメキシコのコレクターの手に渡り、30年の間に数回のレストアをされながら乗り続けられました。

そのレストアにも関わらず、今でもオリジナルのエンジン、トランスミッション、シャーシを搭載しているといい、この年代の車としては驚きの状態とも言えるでしょう。
今回初めて一般向けのオークションにかけられる、250GT・ベルリネッタスペシャル。Gooding & Coのペブルビーチでのオークションに登場し、予想は17〜20億円程となると言われていますが、これだけのクオリティと歴史が秘められている車では、更に高い価格がついてもおかしくないでしょうね。

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